戻る

さがみはら緑区 教育

公開日:2025.10.09

こども川柳
表現力 自然体験が土台
秀逸 谷口小4年・田中さん

  • 自身が描いた絵画をバックに趣味の百人一首とオリジナル創作品を持つ田中さん

  • 市内の公立小学校全70校(義務教育学校前期課程含む)に配布された「こどもタウンニュースさがみはら版」。川柳投句コーナーには今回212句の作品が寄せられた

 9月26日発行の小学生向け地域情報紙「こどもタウンニュースさがみはら版2025年秋号」(株式会社タウンニュース社発行)の川柳コーナーで秀逸に選ばれた、谷口小学校(南区上鶴間本町)4年の田中一華さんに話を聞いた。

 田中さんの句は「暑すぎて小さくなって冷凍庫」。「行ってみたいところ」というテーマに対し、今年の酷暑を背景に「人形のように小さくなって冷凍庫に入る」という子どもらしい発想を表現した。田中さんは「部屋でエアコンが効くまで暑かったことを思い出しました。冷凍庫を開けて涼んだこともありました」と振り返る。日常で思いついたことを紙に書きとめ、選りすぐりの5句を投稿。その中から今回の一句が選ばれた。「夕ご飯を食べながら考えました」とおどけて笑う。

 川柳に親しむきっかけは、数年前に見た川柳を題材にしたアニメ。「自分も詠んでみたい」と思ったのが始まりだという。もともと読書好きで、漫画『ちはやふる』を一気読みして百人一首に熱中したこともある。最近は絵を描くことにも夢中で、「何時間でも」と母の聡子さんは話す。

 両親の教育方針でキャンプなど自然体験に親しんできた一方、幼い頃から空想好き。今回の句も「自分が小さくなる」という豊かな想像力が生かされている。「例えば小説に森が出てきたとき、実際に森へ行った経験があるかないかで描く森は違うと思います。これまでの自然体験が表現力の土台になっているのでは」と父の章(あきら)さんは分析する。

 今回の受賞について章さんは「一等賞は気持ちがいい。この気持ちを忘れず、好きなものに突き進んでほしい」とし、聡子さんも「表現が認められてよかった。良いところを伸ばしてほしい」と喜んだ。

 なお、田中さんの将来の夢は漫画家。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

さがみはら緑区 ローカルニュースの新着記事

さがみはら緑区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS