さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2025.11.13
「JAまつり」のステージで歌を披露する、ものまねタレントの
まっちゃまさん(本名:鈴木慎一)
中野出身 50歳
「最善」の道、真摯に歩む
○…中学生の時、ものまね四天王の一人、コロッケがまねた松山千春を見て衝撃が走った。「松山千春?って。気になって歌を聴きまくった」。するとあっという間にハマり「毎日、千春の歌しか聴かなかった」というほど夢中に。カラオケで友人に歌を披露すると喜ばれ楽しかったが、当時はまだ「ものまねが得意」な学生。その道に進もうとは考えていなかった。高校卒業後、ものまねサークルに参加。ライブを重ねるうちに「仕事にしたい」と願うようになっていった。
○…コロッケの歌で松山千春のファンになり、運命を変えたのもまた、コロッケだった。20歳の時、求人誌で「コロッケの付き人募集」の広告を見付け応募。その職をつかみ取った。「大変だったけれど、ものまねをやりたい頑張ろうって」。1年半ほど務め、1998年にデビュー。「まっちゃま」の芸名もコロッケが名付け親だ。今はものまねタレントとして全国を回り、歌声で多くの観客を魅了している。
○…朝起きたらまず「声出し」を行い、その日の調子を確認する。毎日のウォーキングも健康維持に欠かせない。趣味はサウナと温泉巡り。体を温め、免疫力を上げることを心掛けている。地方では散歩をしながら浴場へ。「好きもあるけれどMCで使える情報も収集できるし」と笑った。
○…11月15日(土)に地元で開催される「JAまつり」のステージに立つ。「呼んでもらえてうれしい。懐かしい顔にも会えるだろうし」と声が弾む。座右の銘は「起こったことは全て最善」。運や経験を自らの力に変え常に前向きに歩んできた。もうすぐ芸歴30周年。「いつか生バンドでライブをしたい。それが地元で叶ったらな」。さらなる夢に向かい、今日も真摯に歌い続ける。
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