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八王子 文化

公開日:2015.07.23

「孫のため」が名物に
音楽ライブを開く洋食店

  • 左から4番目が加津子さん、5番目が恒雄さん

 ハープやフルート、尺八などの演奏を聴きながら食事を楽しめる洋食屋が上柚木にある。今年35年目を迎えた「きっちんなかやま」だ。父親でオーナーの中山恒雄さんを中心に、妻の加津子さんがウエイター、息子の伸介さんがシェフと家族で役割を分担し来店客をもてなしている。飲食店運営の上で、中山さんが一番気を使っているのは、安全で良質な食材を使用すること。そのため、店舗近くの畑で育てた無農薬野菜を可能な限りメニューに取り入れるようにしている。加津子さんは「一押しは、甘みのある当店オリジナルハンバーグ。デミグラスソースでじっくり煮込んだ1981年の開店当時から変わらない味です」と笑顔で話す。

 音楽ライブを始めたのは2004年。生まれたばかりの初孫莉緒ちゃんに心豊かな感性を育んでもらおうと店内にBGMを流したのが始まり。それが、来店客にも好評でライブを開催することに。「優雅な気分になれるのが良かったのかも。プロアマ問わず、自分の音楽を表現したいと考えている方々に出演してもらっています」と加津子さん。

 今年2月には、八王子市民が一押しのお店を選ぶ「八王子お店大賞」を受賞。ライブへの出演希望者が増えたという。「お客さん、演奏者、私たちスタッフ、みんなが楽しめるお店を今後もつくっていきたい」。アットホームな雰囲気の店内から響く音色が人を結びつけている。

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