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被災地の親子招く 保養キャンプ続ける「ふくはち」

社会

掲載号:2016年3月24日号

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 「福島が大変。何かできないか」。東日本大震災後、市内で放射能についての勉強会等を主催した市民団体と会を通じて「ゆるくつながった」母親らが立ち上がった。「被災地の親子を受け入れる保養キャンプをやろう」――。

 「福島子ども支援・八王子」(ふくはち)は2012年4月から、放射線量の高い地域に住む親子を招待するリフレッシュキャンプ(交流合宿)を継続的に実施している。主要メンバーは市内在住の母親ら12人ほどで、キャンプでは毎回ボランティア70〜80人がサポートに加わる。

 キャンプは春(3泊)、夏(4泊)と年に2回、これまで合計8回開いてきた。会場は宿泊施設や遊び場が整っている町田市の大地沢青少年センター。福島県から会場まで大型バス1台を使い、毎回30〜40人の親子を招いている。

 保養キャンプを企画する団体は全国にいくつもある。ふくはち共同代表の近藤波美さん(【携帯電話】080・3307・0427)は「私たちの特徴は『保育ボランティア』がいる点」と話す。母親にリフレッシュをしてもらおうと、スタッフが赤ん坊の面倒までみる。

 「(原発事故以来)子どもを外に出したことがない」「葉っぱや地面を触らせたくない」。初回のキャンプの際、母親から痛々しい言葉を聞いた。「福島には今も被ばくを気にする母親がいる。でもなかなか口には出せない。それがストレスになってしまっている」(近藤さん)。キャンプは「口に出して言える」場でもある。子どもが寝付いた夜、母親らとスタッフが集まる交流会が開かれる。話しているうちに、胸のつかえが外れポロポロと涙をこぼし始める母親も多いそうだ。

 参加者からはこれまで「一日中外で遊べて良かった」「何も考えず解放された気分で、親子で過ごせた」などの感想があった。「保養キャンプをここ(八王子)でやっている」。ふくはちは続けることで、福島の母親たちに安心感を与えたい思いがある。「個人的にはもっと大規模な保養が必要だと思う。しかし我々のような規模のものでも、もっと受け皿が広がっていけば」と近藤さんらは期待を寄せる。3月25日(金)からは9回目のキャンプを開催する。

▼最初の開催にあたっては、「線量が高い」と言われた福島県伊達郡川俣町のママサークルに開催の案内を送るなど、直接参加を呼び掛けた。キャンプの存在は徐々に口コミなどで広まり、過去には「キャンセル待ち」となる回もあった▼キャンプは施設内での自由遊びがメインで、コンサート、ハイキング、ワークショップなど毎回色々なプログラムが用意される▼参加対象は福島の子どもとその保護者。参加費は保険代として1人1000円。キャンプの運営費は基本的にはカンパによる

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