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八王子 スポーツ

公開日:2017.02.23

脳梗塞乗越え、王座目指す
横山町・ムエタイジム選手

  • 仕事帰りにジムでサンドバッグを叩くDAIJU選手

 脳梗塞を起こし一時は格闘技の世界を離れたものの、2年半のブランクを経て、ムエタイ日本チャンピオンを目指す選手が市内ジムで汗を流している。横山町のムエタイジム「尚武会」所属のDAIJU(34・高平大需)選手だ。

 現在は3月5日(日)に新宿で行われる試合に向けて身体を仕上げている最中。「タイ人選手との初の対戦。パンチを武器に相手に向かっていく自分のスタイルを貫きたい」と意気込んでいる。

 DAIJU選手が格闘技を始めたのは約15年前。先輩や友だちがキックボクシングを行っていたことから、憧れをもって「キック」を始め、2014年にプロデビュー。チャンピオンを目指して奮闘していたが、2年半前に、試合に向けた減量が原因で脳梗塞に。満足にしゃべれなくなり、右半身麻痺の症状も出て即引退した。「悔しかったですね。ただ1カ月後に回復できたことは幸いでした」

 そして新しい仕事を求め行き着いたのが八王子。土木の仕事に恵まれ、充実した毎日を送るなか「もう一度上を目指したい」という思いに駆られ、昨年5月、尚武会のドアを叩いた。「厳しく指導してくれるここなら強くなれると思って」。畑違いのムエタイを選んでまでも「強さ」を求めた結果だった。

 昨年8月に八王子でムエタイ選手としてプロデビュー。現在2連勝と勢いに乗っている。「今年8月に八王子でタイトルマッチを行うプラン。勝ち続けます」

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