前身を含めると40年以上の歴史をもつ、鑓水の結婚式場「八王子日本閣」。その婚礼部門の支配人を務めるのが内藤大寿朗さん(37)=左写真=だ。結婚式に携わって15年。意識してきたことのひとつが、列席者の満足度だという。式を挙げる二人の大切なゲストである人たちに楽しんでもらえなければ、その式は成功とは言えない――と考えてきた。「お帰りの際に、皆様の表情で満足度が分かるんです。会話一つひとつに耳を傾け、出てきた課題は次回以降に役立てるようにしています」。満足度を高めるためにポイントとなるのが料理だという。「会場の装飾は忘れても、『あの時の料理はおいしかったね』と、お食事の良しあしが式の満足度につながります」。そのため、同館では料理=写真=に力を入れている。日本料理の分野で厚生大臣表彰を受けている濱田貞夫氏が総料理長を務め、内藤さんも必ず試食に参加する。「美味しいのは当たり前。盛り付けの細かいところまでこだわっています」
目指すは10年、20年経っても「心に残る」結婚式をプロデュースすること。指輪交換など、式で行う儀式の一つひとつの意味を、式を挙げる二人にしっかりと理解してもらうことがその目標に近づくためには欠かせないことと考えている。「結婚式の本質を伝えさせて頂き、心から誓い合う場にして頂ければ、ずっとお二人の心に残ると思います」
八王子で生まれ育ち、現在もこの街に住む「婚礼のプロ」はきょうも、幸せな二人を笑顔で出迎える。
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