「自然豊かで道路もしっかりと整備されていて綺麗な街というイメージ」。管轄の八王子、町田エリアの第一印象。埼玉県在住だったこともあり、両市との接点は少なく、着任間もない現在は休みの日になると、街を知るため自転車で管轄内を走り回っている。「車では分からない街の様子も知ることができる。坂が多く大変だけど、良い運動になっているよ」と笑顔をみせる。
2月19日に着任。地域の安心安全を守ることを使命に掲げ、初の署長職に挑む。着任前は、東京五輪・パラリンピックの総合対策本部に籍を置き、競技予定地などに近い繁華街の環境整備などにあたっていた。「それ以前も、防犯対策を推進する部署にいることが多く、地域の協力なしでは犯罪を防げないことを身に染みて感じている」
与えられた課題は明確だ。都内全域で、振り込めなどの特殊詐欺が増加し歯止めがかからない状態。手をかえ品をかえ忍び寄ってくる魔の手から、いかに市民を守るか――。啓発を徹底し、振込先となる銀行やコンビニなどにも協力を呼びかける。「部署を超え、署員一丸となって取り組んでいきます」
フットワークが軽く、ソフトな面持ち。「目線を合わせて話をしてくれる。市民のために、という思いが強い」が周囲の評。趣味はスポーツ観戦。なかでもプロ野球を見るのが楽しみ、と話す。チームワーク次第では1+1が10にも100にもなる団体スポーツを署の運営とだぶらせる。52歳。「明るく」「元気」にと署員に声をかけ引っ張っていく。
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