全国中学ビブリオバトルで準優勝した 小林 遼平さん 堀之内在住 14歳
本に魅せられ 大舞台に
○…まるで行く先々でビブリオバトル(書評合戦)を引き寄せているようだ。小6の頃に熱心な教員のおかげで国語の授業で初めて経験。中学校に上がった年に校内で開催されるようになり、今年3月初開催の全国中学大会で準優勝。部活は陸上部で中・長距離を走っている。1人で黙々と取り組むところは読書と通ずるものがあるようだ。
○…生徒会の副会長として全校生徒400人を前に話をすることには慣れている。大会では予選、準決勝、決勝と勝ち進むたびに緊張はほぐれていった。演技がかった話し方ではなく、堂々とした話口調。国語担当の大橋里教諭は「話しはじめる前にマイクの位置を直していた。冷静な証拠」と分析する。今大会で紹介した「横浜駅SF」は別の大会で優勝者が使った作品でもあり、「これなら(観戦者に)興味を持ってもらえる」という計算があった。受賞を受けて、全校生徒の前で発表する機会があったが「そっちの方が緊張した」。学校内で声をかけられることも増えたそう。
○…年間1万ページを読んで学校から表彰されたことも。今はさらにペースが上がり2〜3週間で5〜6冊。「そんなに本ばかり読んで」などと、からかわれることはない。大橋教諭は「教員や同級生も一目置いている。賢くて読解の視点が違う。まとめ役になっている部分もある」と話す。
○…夕方以降を読書の時間に充てるため、5時30分に起床して勉強時間を確保している。学校の休み時間もひたすら読む。好きな作家は有川浩。出かけた先に書店があるとつい立ち寄ってしまう。書店で面白そうな本を見つけては図書館で借りるというスタイル。「高校でもビブリオバトルに出たい。レベルが高いはず」。まだまだ読みたい本が山ほどある。
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