置屋開き3年
八王子芸者衆の小太郎さん(置屋菊よし)が9月1日、はじめて「菊よしの会」を開いた。置屋を開いて3年。当日は支援者らが応援に駆け付け、宴を楽しんだ。
会場は明神町の小料理店「魚匠 陽(ひ)の介」。店主の青柳陽介さんは小太郎さんと同い年で、プライベートで親交があったことから、記念の場の提供を頼まれた。
小太郎さんは今回、知人のオペラ歌手を招き、クラシックと日本舞踊のコラボレーションに挑戦。これは小太郎さんが10年ほど前から温めていた企画だそう。
またこの会は「勉強会」の意味合いも持たせ、舞を披露しつつその解説を加えるなどした。「見ていただく方にどのような演舞なのか、わかるように。私たちにとっても『話し方の勉強』になると考えました」(小太郎さん)。昨年4月に入った小鶴さん(半玉)は得意の演歌を、今年1月に入った小都音(ことね)さんは覚えたての篠笛のお披露目した。「トークもこの会の開催もチャレンジ。どんどん新しいことに挑戦したいです」
「応援したい」
「和の文化の継承をがんばっている。応援したい」。そう話すのは八幡町の呉服店「にしわ」の西川賢治専務。小太郎さんは3年ほど前、着物のクリーニングを同店に頼んだ。「素晴らしい悉皆(しっかい)職人さんがいらして、とてもきれいにしていただきました」。その仕上がりに驚き、以後、着物の扱いについて信頼を置いている。西川さんは「我々は裏方。芸者さん(の舞台)がうまくいくようになればいいです」と話した。
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