――近年、不動産などの相続がスムーズに進まないケースが増えているそうですね
「はい。特に不動産に関して顕著化しており、今年は更にその傾向が進む年になるかと思います」
――なぜ、そのようなことに
「近年、70歳以上の団塊世代が子どもに土地を相続する場面が増えているのですが、その団塊世代の親が正規な手続きを経て相続してこなかったことが要因の一つとなっています。だから、『いざ不動産を相続しよう』としても、自身が相続人でないために、二代、三代前まで戻って相続人を探し出す必要が発生してしまうんです」
――どうすれば
「専門家に相談した方が良いでしょうね。何世代も前のことを調べなければならないわけですから。もちろん、個人で調査することは可能ですが、莫大な時間を要することになると思いますし負担が大きすぎるかと」
――登記をしないとどんなデメリットが
「不動産を売却したり、担保にすることなどができません。早めに手続きをしておいた方が良いと思います」
――昨年、約40年ぶりに相続法が変わりました
「改正により、残された配偶者が安心して生活できるようにするための方策などが導入されました。また、直筆証書遺言書の作成も若干、簡易になりましたね。今年から徐々に施行されていく予定です」
――遺言書に関してはどのような変化が
「財産の一覧をパソコンで作成したものが有効となり、相続する側の非相続人が書いた自筆証書遺言書を法務局で保管できる制度が新設されるなどしました」
――しっかりとした遺言書を残さないと次の世代に負担がかかると
「そうですね。余計な争いを生むことにもつながりますし、何より遺言書を作成することは、被相続人が自分の思いを後世に伝えること、と知って頂ければと思います」
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