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八王子 文化

公開日:2019.05.01

全面支援 慶賛会とは

  • 2017年、事務局長として40年間の功績を評価された伊奈さん。記念の書を手に。「救急車で5回運ばれたことがありますが、無事ですよ」と笑ってそのご利益を話す

  • 慶賛会の大野会長。高尾登山電鉄の会長も務める

きっかけは稚児パレード

 高尾山薬王院の春のお祭り(春季大祭)として毎年行われる「お稚児パレード」。子どもの成長を願うもので、その歴史は古くおよそ130年前に始まったと言われる。

 今は山上から本堂までを練り歩くものだが(今年は山下から)、かつては八王子の街中からスタートした。昭和20年代、横山町の割烹で着替え、お籠で移動をするなどしてから登ったそう。徐々に参加者が増え、それなりの予算も必要になっていった。

 そこでこの春季大祭をサポートする団体として発足したのが「高尾山慶賛会(けいさんかい)」(大野彰会長)だ。

 1950年(昭和25)、有力者が集まった。「あらゆる行事を支援するため。当時もっとも詳しかったので事務局長を任されました」と割烹伊奈喜(いなき)(八日町)の伊奈稔会長は振り返る。

 春季大祭や自然の恵みに感謝する秋季大祭をはじめ、火渡り祭、滝びらき、星まつり、二年参りなど同院の年間行事はおよそ20ある。「こうした各種の行事を奉賛し、以て御本尊を尊信し、その御加護を仰ぎ明るく温かく、そして豊かな生活を送ること」。同会の趣意書にはそう書かれている。

「まち全体を盛り上げる」

 大野会長は話す。「単にお金を支援するだけでなく、高尾山を参拝していただく。おまつりは地域と一緒になり、まち全体で盛り上げる。そういった役割を担っています」。

 昨年からは同院への理解を深めてもらうための研修会を始めた。「いずれは京都の総本山智積院(ちしゃくいん)や醍醐寺へみんなで行きたいですね」

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