名物かあさんだ――。滝山町・少林寺の妻として持ち前の明るさをもって地域とお寺をつなぐ役割を果たしている。トレードマークとなっている笑顔で寺院に地域住民を迎え入れ、年1回開催しているイベントでは手づくりの、ぼたもちやけんちん汁を振る舞うなど、関わった人たちに「昭和のぬくもり」を感じさせている。
「30年以上前に耳を、数年前に左目を悪くしてからは、生かされているということを実感するようになったんです。そんな心境のなか多くの方と幸せを共有したいと思うようになったんです」。だからこそ、困っている人を見るとつい手を差し伸べてしまうのだという。
その象徴がボランティア?での「仲人」活動。20代の頃から友だちらの縁結びに一肌脱いできたと言い、見守った2人が幸せになる姿を見るのがうれしくて仕方がないのだという。「頼まれると断れないんですよ」
心がけているのが、つらい時でも笑顔をつくること。全てを受け入れるという気持ちの”象徴”だ。「ただ病気をした時は本当につらかった。でも、夫である住職が『お前のことはよく分かっているよ』と声をかけてくれたんです。それがどんなに励みになったか」。
一番の理解者がそばにいるからこそ、笑顔でいられる。それが「世話焼き」かあさんの原動力となっているようだ。
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