2月度定例会見で予算案
八王子市は2月10日、市役所で市長定例会見を行い、2021年度の当初予算案を発表した。
一般会計は、過去最大規模の2209億円。石森孝志市長は「全身全霊をかけて新型コロナの感染拡大防止に務め、市民生活や地域経済の回復、ポストコロナ時代の新たな日常を構築する」と方針を示した。
新型コロナ対策では2月補正予算案と一体的に編成。約48億円を計上し、ワクチン接種、医療機関の緊急支援など「15カ月間切れ目なく」事業を執り行う。
医療機関の病床確保へ
入院を受け入れる医療機関への緊急支援に4億7000万円を計上。1床あたり225万円、1月以降に新たに患者の受け入れを開始した医療機関へは準備金として2000万円を補助する。ワクチン接種や3月1日から開設するコールセンターの運営には、合計約20億円を充てる。
感染拡大下で出産、子育てをする家庭に支援も。1歳未満の子どもを養育する家庭への支援金給付に1億4600万円を充て、子ども1人あたり5万円を給付する。
課題となる行政手続きのデジタル化を推進する考え。全国のコンビニで住民票の写し、税・戸籍証明などの申請、交付が可能となるシステムの導入に1億円を計上する。
拠点整備に着手
八王子市の基本構想・計画「八王子ビジョン2022」の総仕上げとなる2年間と位置づけ、大型拠点整備の予算を盛り込む。八王子医療刑務所跡地(子安町)の「集いの拠点」整備に向け、用地取得費など51億6800万円、来年度完成する東京都立多摩産業交流センター(明神町)に設置される新保健所整備に24億4800万円などが並ぶ。石森市長は「コロナ禍においても主要事業を滞らせることなく前進させ、未来へつなぐ」と力を込める。
市税は過去最大の減収
一般会計歳入の内訳は、自主財源の柱となる市税が約854億円。前年度比は新型コロナの影響により、過去最大となる約58億円減額。借金にあたる市債発行額は約261億円で115億円増。新館清掃工場整備など、大型事業の建設に充てる経費の増額が理由。
八王子版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|