(PR)
読売センターめじろ台 早くも1000枚突破 トレード券の利用拡大中
新聞販売店の読売センターめじろ台による取り組み「トレード券」が昨年10月からスタートし、早くも1000枚を突破した。新聞購読者と地域のお店をつなぐ試みは、街に活気をもたらしているようだ。
地元のお店で使える
「トレード券とは、ある種の地域振興券のようなものです。地域のお店を知ってもらうきっかけになれば」と所長の一本杉裕史さん。新聞購読によって得られるポイントを交換することで、1枚500円分のトレード券を登録店(トレードショップ)で使うことができる。なお、ポイントは新聞購読が自動更新の場合に付与される。半年で500円分になる。ポイントは生活用品と交換することも可能だが、「より地域のお店を知ってもらえれば」という思いからトレード券にも交換できるようにしたという。
約80店舗で利用可能
同販売店のエリアでトレード券が利用できる店舗は拡大を続けており、2月末の時点で約80店舗。ジャンルは幅広く、飲食店、美容室、自転車販売店、ケーキ店、ブティック、整体など。また、現在も登録店は増加を続けており、3月中にも100店舗に届く見通しだ。
高尾でも使える
この3月から隣接する読売センター高尾も共同でトレード券を扱うことになった。両新聞販売店を合わせると約1万件の購読者となり、市内の読売新聞販売エリアの1/3近く(面積比)となる。提携ショップは共有していく予定となっており、お店にとっては高尾方面の新規顧客獲得につながり、消費者にとっては利用店舗がさらに拡大するはずだ。
─ ─ ─ ─ ─
トレード券が利用できる提携店で話を聞いた。
初めてのお客様
第一回お店大賞を受賞したこともある地元の名店フレンチレストラン「山中亭」(椚田町)の店主・山中伸夫さんは「約半数の方がトレード券を利用してます」と話す。地元で26年目の四半世紀を超える同店では、「以前から気になっていた」と言う新規客が、トレード券をきっかけに来ることも。現在、お弁当も提供し、こちらもトレード券が利用可能。
いつものお店でも
美容室「ファミーユ」(椚田町)の店主・伊藤啓太さんは「いつものお店でも使えるのがいいですね」と話す。常連客もトレード券を使っているという。同店は店頭で生花の販売も行っており、そこでも券が利用できる。「美容室は街の情報屋さん的な面もある」。そのため、「〇〇〇のことなら、どこのお店に行ったらいい?」と相談を受けることも多いという。「地域をつなぐ」という点で伊藤さんと共通点もありそうだ。
誰もが通いやすく
青いドアが印象的なパン屋「パネッテリーア」(七国)の小島浩紀さんの思いは「子ども連れのお母さんにも安心して、毎日でも食べてもらう」こと。価格はおおむね200円以内に抑え、できるだけ素材を味わえるパンを提供している。「オープンから約5年ですが、お店を知っていても来るのは初めてという人はいまだにいる。街の新しい発見にも役立っているのでは」とトレード券の意義を話す。
地域のためにできることトレード券の仕掛人に聞く
トレード券の仕掛人は、所長の一本杉裕史さん=写真。同販売店のエリアで発行している地域情報紙「よみっこ」をスタート(2014年/週1回発行)した人でもある。現在は週に6回発行し、地域の人がお店選びをする際や休日の予定を立てるのにも役立っている(月祝休刊/5000部)。
また、地域のために始めた生活サポート事業ををきっかけに、16年から電気関係のトラブルを解決する「でんき屋本舗」を開始した。「最近ではあまり見かけなくなった『電気屋さん』ですが、むしろ今の時代こそ求められています」と一本杉さん。その「古くて新しい事業」が評価され、18年には多摩信用金庫の「多摩ブルー・グリーン賞」を受賞している。
実は「トレード券」も、昔の新聞販売店でよく採用されていた方法で「一時は豪華な景品に押されて消えてしまったもの」だという。それが今、改めて地域活性化のために求められているという。「新聞販売は、地域に根差した仕事です。購読者もお店も巻き込んで、地域全体が盛り上がれば」。トレード券はそんな新たな挑戦でもあるようだ。
|
|
|
|
|
|