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障害者の歯科治療

社会

掲載号:2021年6月3日号

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障害者の歯科治療について語る原田院長
障害者の歯科治療について語る原田院長

原田院長に聞く

 医療に関する理解力やコミュニケーションの問題などから障害のある人への歯科治療は「大変難しい」とされている。川口町にある原田歯科医院の原田達也院長は30年以上にわたり障害者歯科治療を続けている。あす4日から始まる「歯と口の健康週間」(日本歯科医師会などによる啓発活動)を前に話を聞いた。

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 原田さんは東京医科歯科大学で障害者歯科治療部に入局した。歯を削ったり抜いたりとそれぞれを深く学ぶ科ではなく、同部が「一人の人の歯科治療について全体を勉強できる」所だったのが、志望したきっかけだ。1993年の開院後は同医院で有病者、障害者への治療を提供している。

 知的障害、発達障害、ダウン症、脳性麻痺など様々な障害や疾患のある人が訪れる。「初めての場所で過敏になり大暴れをしたり大声を出すこともあります」と原田さん。歯石をとるだけで鎮静や全身麻酔が必要になる場合もあり、その治療について「とてもヘビー」と話す。同医院ではフロアを分けて、複数の医師、スタッフがチームとなって対応にあたる。

役に立ちたい

 原田さんは日本障害者歯科学会に所属するが、同学会のHPによると八王子市内で認定医が在籍する認定機関は同医院と台町のメディカルセンターのみ。市外から通院する人も多い。

 障害者歯科治療の機関が少ないことについて原田さんは「普段から障がいのある人と接したことがないため、医師は障がい者の治療を敬遠するのだと思う。多くの人手や設備も必要なため一人では難しい。自分も一人だったらできない」と話す。また「志がないと続かないと思う。自分は障がいのある方の歯科治療で社会の役に立ちたいと考えているから、『頑張ろう』と思えるようになりました」と動機の源を話した。

すぐ受診を

 医院に通うおよそ3割が障害や病気のある人だ。

 原田さんは「障がいがあると診断されたら、すぐに歯科を受診していただきたい。歯科は予防が大変重要で、虫歯などは進行してしまうと治療が複雑で難しくなってしまう場合があります」と呼びかけている。

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