JCIJAPANグローバルユース国連大使となった都立南多摩中等教育学校5年生の滝島凜夏さん=人物風土記で紹介=が10月13日、石森孝志八王子市長に表敬訪問した。
同事業は公益財団法人日本青年会議所(JCIJAPAN)が主催するもので、次代を担う若者にSDGsの認識を深めてもらい、その目標達成に向けて自発的に行動できる人材を育成するもの。滝島さんはSDGsの4番目の目標「質の高い教育をみんなに」をテーマに、学んできたことを石森市長に報告した。
世界の教育格差
滝島さんによると、発展途上国のガーナでは、初等教育を修了した人の割合が64・67%(2010年)であり、その背景には子どもが家庭の仕事を手伝う必要性があるという。一方で、教育の質が世界一と言われるフィンランドは、2021年のSDGsランキングが1位。その理由として、少人数制の授業や多様性を認める人材育成などがあると説明する。
そして、学習できる環境が整っている日本では、世界に目を向けることでより質の高い教育が期待できるとした。
自身の今後の活動として、海外の学生らとのオンライン意見交換会や講演活動を予定しており、「コロナ禍だからこそできるオンラインイベントで、理想の学校教育の実現に貢献できることを見つけたい」と話した。
グローバルユース国連大使は、2011年の「少年少女国連大使育成事業」からスタートし、17年度から「グローバルユース国連大使」の名称を使用している。今年の参加高校生は全国で47人。滝島さんはその1人で、今年の4月から研修を重ねてきた。
通常の年であれば、ニューヨークの国連本部や、調査対象となる外国で研修を行うが、コロナ禍により、オンラインのみでの研修となった。
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