プロバスケットボールクラブ・東京八王子ビートレインズは、亀崎光博選手(35)=写真=の現役引退を先月末に発表した。「15年も選手として続けられたのは、ファンをはじめ多くの方々の支えがあったおかげ。感謝を込めてコートで全力を出したい」。Bリーグ3部(B3)で、今季残された4月22日、23日含めホーム4試合に向けて準備を重ねる。
2006年、bjリーグ(当時)の新潟アルビレックスBB-A2でプロ生活をスタートさせた亀崎選手。9クラブ目のビートレインズでは17年からプレーし、5季目になる。今季からアシスタントコーチ兼任になり、初の指導に挑戦してきた。3月4日、岡山とのホーム戦では体調不良でベンチを外れた早水将希ヘッドコーチに代わり、「チームのためにコーチに専念したい」と直談判し戦術対策を担当。一時は十数点差をつけられたが、延長戦の末、95-89の逆転勝利に導いた。
両手指の剥離骨折に見舞われるなど、今季は選手として思うようにプレーできない時期もあったが、「日頃の練習からコーチと選手は目線が違う。勉強になることが多かった」と手応えをかみしめる。先月の岡山戦では、試合数日前から睡眠時間を削り、対戦相手の映像を100試合分ほど見て研究。「対策面で反省点もあったが、勝てたことで自信につながった」と振り返る。
東浅川町に移り住んで3年目。妻、息子3人と娘の6人で暮らす。長男と次男が通う東浅川小学校でバスケ教室を昨秋開き、同校と近隣校の児童23人を指導。学校訪問やスクールなど、クラブの次世代育成活動にも余念がない。「楽しんでバスケをやってもらえれば。これからも続けたい」と思いを寄せる。
同クラブの高松僚GMは「責任感と男気の亀崎選手。クラブが大変な状況で会社を再建するときも『八王子のために頑張る』と即答してくれて、心から感謝している。今後の人生を支援していきたい」と胸中を語った。
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