来月10月で創業51周年を迎える、野猿街道沿いの「打越浜寿し」(絹ヶ丘)。大将の岡田光平さん(75)は「『浜寿し』の名を守り続けるために、後進を育てることに力を注ぐ」とし、「今まで支えてくださった地元へ、恩返しをしたい」と思いを明かす。
小高い山の上だったこの地で、開業当時は周囲に住宅しかなかったという。5坪の借家を改装した店舗で、初日に売れたのは鉄火巻き1人前のみ。1人目の来店客が「おいしかった」と、夕方もう一度来てくれたことは「鮮明に覚えている」と大将は振り返る。
5年後、道路整備計画の影響で立ち退きとなり、巡り巡って縁あって現在の場所へ。「お客様には親切に、食べるものはおいしくなきゃだめ」。開業以来「人よし、味よし、心よし」を合言葉に歩み続けてきた。「お店を支えてくださった皆さんに助けられて、ここまで来られた。本当に感謝しかない」。毎日が健康でありますように--。その思いで今日も、のれんを掲げる。
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