八王子 スポーツ
公開日:2023.03.09
”互助”でいこうよ! ボランティア
ベテランに聞く 始めるコツ
地域のためのボランティア活動、何かしていますか? 人生100年時代、八王子の元気なシニアの中には趣味や地域活動に精を出している人も多いはず。市でもシニアボランティアを対象に、活動に応じて買い物券などがもらえる制度があるなど、積極的に社会参加し自身の介護予防にもつなげてほしいと奨励している。ただ、「私に何ができるのか」「どうやって探していいかわからない」という悩みもあるだろう。そこで本特集では、自身も60歳過ぎからボランティア活動を始め、現在高齢者に集いの場などを提供する団体「どんぐりの会」の代表を務める源嶋盛信さん(絹ケ丘在住)に、ボランティアを始めた経緯を聞いた。
源嶋さんがボランティア活動を本格的に始めたのは定年後。それまでもPTAや町会活動を請け負っていたが、60歳を過ぎ「第二の人生」を考えた時、急にどうしていいかわからなくなったという。「当時町田市にあるスーパーに勤務し、まだ珍しかったネットスーパーの立ち上げに奔走していた。それが一転、仕事から離れたとき、何かしたいけど、何をしていいか思いつかない毎日だった」
そこで源嶋さんが向かったのは、旭町にある市民活動支援センター。第二の活動の場として紹介されたのは、地域清掃などの王道のボランティア団体。しかし、なぜかしっくりこず、センター通いはそこから1年続いた。やっと巡り会えたのが、特技などを持つシニアとそんな人たちに来てほしいと希望する福祉施設を仲介する「八王子センター元気」という団体だった。
この会では、老人ホームなどからの要望を受け、楽器演奏や折り紙製作が得意なシニアボランティアを派遣し、施設で入居者を前に披露する。バイヤーとして全国を飛び回っていた源嶋さんには、人と人をつなぐ活動内容が性に合っていたようだ。「自分のように、何から始めていいかわからない人を的確に案内する人になりたい」。その思いをより形にするため、10年ほど前に代表として立ち上げたのが、イベントなどの開催を通して交流の場をつくる「どんぐりの会」だ。その会では高齢者対象のボランティア養成講座を開いたり、今年の3月からは毎月第2土曜に打越町のダンススタジオでライブサロン、4月17日(月)にはクリエイトホールで集いの場を企画している。
ボランティアを検討している人には、「まず動いてみること。頭で悩んだり、人からおすすめされたところに行ってみても、結局は体験してみないとわからない。自分も、1年かかりましたから」と笑顔でアドバイスする。さらに、「今は元気でも、いつかは歳を重ねボランティアされる側になる。だからこそ、お互いさまの心を忘れないようにね」と奉仕の精神を説く。
活動の”担い手”が一人でも増えれば、それだけ困りごとを抱える人をとりこぼすことがなくなる。新しいことを始める季節、地域奉仕活動を始めてみませんか?
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