薄紫色で小ぶりなカタクリ＝3月29日撮影
そのかわいらしい見た目から「春の妖精」ともいわれるカタクリ。春先が開花時期で、見頃を迎えた先月下旬、片倉城跡公園（片倉町）でも多くのカタクリが訪れた人たちの目を和ませた。
同園はカタクリの名所として有名で、公園中央にある「休憩広場」へ続く歩道の両側に、カタクリの花々が群生している。同園の管理を行っているニュータウンアーバンビレッジパークの職員によると、毎年この時季になると「咲き具合を尋ねる電話が連日鳴る」という。
前日の雨で歩道がぬかるんでいたこの日、日野市から同園を訪れていた女性は「（時季的に）ちょうどいい日に来れた。ここのカタクリは有名。昨日来る予定だったけど雨で来れなかったから」と連れの女性と一緒に花にカメラを向けた。
同公園は、都指定文化財である旧跡片倉城跡と周辺の優れた自然環境の保全を目的につくられた。約６ヘクタールの広さがあり、カタクリだけではくヤマブキソウやイチリンソウなど季節ごとの花が楽しめる。５月以降は菖蒲などが見頃を迎える予定だ。
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