八王子 文化
公開日:2023.08.17
祭再開祝い 「旗竿」新調
上川町・田守神社で歓声
コロナ禍を経て4年ぶりに例大祭を催す田守神社(上川町)が、のぼり旗を掲揚する旗竿2本を新調した。8月1日に氏子らによる試掲揚が行われ、新しい旗竿に代々受け継がれてきたのぼり旗が翻った。
旗竿は高さ約11メートルのアルミ製。同神社責任総代の高野英男さん(83)によれば、これまでは例大祭のたびに倉庫から数人がかりで木製の旗竿を取り出して設置していたという。氏子の高齢化で作業が負担になってきたことから新調を決定、コロナ禍で神事のみとなっていた例大祭の再開を機に本殿の前に常設する運びとなった。約160万円の費用は、神社の積立金から賄った。
4年ぶり はためく
試掲揚には氏子や町会をはじめ、毎月神社の清掃を行っている地元シニアクラブのメンバーも立ち会った。業者からのぼり旗の揚げ降ろしの方法について説明を受けた後、氏子らが実践。久しぶりの作業に苦戦しながらも、2旒ののぼり旗が高々と掲揚されると、見守っていた人たちから歓声が沸き起こった。
「獅子舞」も復活
同神社の例大祭では、市の指定無形民俗文化財にもなっている郷土芸能「田守神社の獅子舞」が奉納される。江戸時代後期に始まったとされる豊作を願い舞う獅子舞で、別名「雨乞い獅子」とも呼ばれる。初手庭、中庭、終庭の演目に分かれ3頭ずつ舞う。
保存会の栗原昌一会長(76)は「4年ぶりの奉納に向けて、小学生から30代までの舞い手をはじめ、笛方や唄方らが稽古に励んでいる。ぜひ多くの方にご覧いただければ」と話している。
例大祭は、8月27日(日)午後1時から催される。
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