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八王子 人物風土記

公開日:2023.09.07

尺八演奏家として活躍し、その普及と後進の育成に取り組む
外山 玉風さん(本名:外山文夫)
追分町在住 76歳

  • 外山 玉風さん(本名:外山文夫) (写真1)

伝統芸能 伝承へ傾注

 ○…「たった5つの穴でさまざまな音を表現する尺八は、世界一難しい楽器と言われる。でも、だからこそ奥が深く面白い」。芸道58年、繊細な音から豪快な音まで自在に操る演奏力で、師匠の一人でもある尺八名人・横山勝也から「怪物」と評された。9月8日の「桑都民謡連盟秋季大会」では、尺八伴奏者として、いちょうホールの舞台に立つ。

 ○…山形県高畠町出身。上京し、国鉄(現JR)に勤めた。あるとき街中でたまたま耳にした民謡から、ふるさとの情景が浮かんだ感動が、この道を歩むきっかけとなった。民謡と尺八、地歌と箏曲を師匠について学び、腕を買われて歌手・細川たかしのコンサートツアーで伴奏を務めたことも。40歳を機に国鉄を退社し、プロの道へ。個人リサイタルや国際フェスなどで、国内外から高い評価を得た。

 ○…現在は伴奏者や審査員として舞台に関わり、民謡と尺八を教える「外山会」を主宰して後進を育成。音へのこだわりから自ら尺八の製管も行う。気がかりなのは民謡や尺八の今後。「若い人に興味を持ってもらえないと、先人が積み上げてきた伝統芸能が日本から消えてしまう」。そんな思いで民友会(民謡愛好者の会)も立ち上げ、例会はまもなく500回を数える。地元の小学校で尺八の特別授業をしたことも。「オファーがあればなるべく出向いて、民謡・尺八の魅力を伝えていきたい」

 ○…八王子に住んで半世紀。2子に恵まれ、孫も2人。「良いことも悪いこともあったけれど、生活に困らず健康で周囲の人に恵まれて、この歳まで来られた。よく妻と『最高の人生だね』と話している」とにっこり。カメラや絵画鑑賞を楽しみ、そこで得た感動を芸事の成長につなげる。

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