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八王子 社会

公開日:2024.02.29

「初宿」って読める?
全国でも珍しい新市長の名字

  • 昨年11月、市長選への立候補会見をしたときの初宿氏

 1月21日に行われた八王子市長選挙から約1カ月。新市長には元都職員の初宿(しやけ)和夫氏が選ばれたが、その「名字」に注目が集まっている。

 「『はつやど』だっけ。最初は読めないよね」と話すのは、元本郷町在住の70代の男性。打越町在住の30代女性は「選挙広報では名字がひらがなだったから読めたけど、漢字なら絶対に読めない」と話す。新市長も、難読な名字をなんとか関連付けて覚えてもらおうとサーモン(鮭=シャケ=しやけ)ピンク色のネクタイを選挙戦で着用するなど周知を図った。「八王子のものを身につけるようにしている。今しているネクタイは八王子織物」(初宿市長)と色だけでなく「メイドイン八王子」にもこだわっているようだ。

 全国にある名字の読み方を紹介するウェブサイトよると、同名字の発祥は近江(現在の滋賀県)で国内でも珍しく、「全国で40人くらい」しかいないという。この話を初宿市長に伝えると「親戚ぐらいしか知らないが、そんなにいるとは」と驚いた表情を浮かべた。

 市長になってから、街中で子どもたちに「シャケさんだ」と呼ばれることがあるといい、「読めない名字なので、覚えてくれてうれしい」と話す初宿市長であった。

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