市立長房小学校で10月18日、(公財)日本健康アカデミーが薬物乱用防止教室を開催。6年生ら約30人が参加し、講師を務めた同アカデミーの古瀬智之理事長の話に耳を傾けた。
児童らは麻薬や覚せい剤の依存性の恐ろしさを伝える啓発ビデオを見た後、実際のデータをもとに、覚せい剤の使用開始年齢で最も多いのが15歳から24歳であることや、近年増えている違法でない市販薬の過剰摂取の危険性などを学んだ。
古瀬理事長は最後に、友人が勧めてくる喫煙や飲酒などがきっかけとなることが多いこと、薬物に手を出さない理由を自分の中で答えられるようにすること、悩みがあったら薬ではなく人を頼ることなどを呼びかけた。
この教室は、約25年前に市内のライオンズクラブの奉仕事業としてスタート。2012年にNPO法人 薬物乱用防止教育協会の協力で開催が継続され、2024年2月に同財団が引継いだ。市内で長年続く出前授業だ。古瀬理事長は「危険ドラッグや大麻など、時代によって薬物の種類は変わる。他人事の問題ではない。児童が危険性を知ることが大切」と話している。