八王子 スポーツ
公開日:2025.07.17
フィンスイミング
日本代表で世界に挑戦
中山中学校3年 遠藤衣愛さん
アヒルの足やイルカの尾ひれのようなフィン(足ひれ)をつけて泳ぐ「フィンスイミング」。そのジュニア部門でいくつもの日本記録を樹立し、世界大会に出場するなど活躍している学生アスリートが八王子にいる。今年6月にも日本代表選手団の一人としてギリシャで開かれた世界選手権大会に挑んだ、中山中学校3年生の遠藤衣愛(いちか)さんに話を聞いた。
フィンスイミングで使用するフィンには、片足ずつ履く「ビーフィン」と両足を揃えて1枚履く「モノフィン」がある。いずれも足でより多くの水をかくことができるため、競泳より速いスピードで泳ぐことができる。
4歳から競泳を始めた遠藤さんは早くからその才能を開花させ、小学生の頃には全国大会に5回連続で出場するほど活躍していた。ところが中学校に進学して以降は記録が伸び悩むようになり、主要な大会の出場も関東大会に留まっていたという。そんな時にコーチから勧められたのがフィンスイミングだった。
「足の強化につながり、競泳にも良い影響が出るのでは」と期待し、競泳と並行してフィンスイミングを始めた遠藤さんだったが、競技が肌に合っていたのか飛躍的に上達し、今ではジュニア部門で7つの日本記録を持つほどになっている。今年5月には日本選手権の400mビーフィンで優勝、昨年12月の西日本オープンでは大会の最優秀選手に選ばれた。
世界の壁を実感
昨年10月には日本代表の一人として、初めて世界大会に挑戦。イタリアで行われたワールドカップで出場した3種目のうち2種目で日本記録を更新したが、大会での順位としては最高で7位相当。「海外選手のレースや大会に対する積極性、世界の壁を感じた」とくやしさを滲ませた。今年6月にギリシャで開催された世界選手権大会にも4つの種目に出場しメダル獲得を目指したが、入賞は叶わず。「これからまた日々練習に励み、記録を更新できるように頑張りたい」と気持ちも新たに飛躍を誓った。
スピード感が魅力
競泳も続けている遠藤さんは、週に6回は子安町にあるスポーツクラブ「メガロス八王子」のプールで競泳の練習に励み、フィンスイミングは月に1〜2回、都内で行われている練習会に参加している。放課後に一度家に帰り、夕食を半分食べてからプールへ出かけて練習に励み、帰宅後に残り半分の夕食を食べてから、ようやく学校の勉強や息抜きのテレビゲームなどをしているという。中学校では陸上部に所属し、放課後に校庭を走ってからプールへ出かける日も。多忙な日々を過ごすが「競技(競泳やフィンスイミング)と学校生活を両立していきたい」と展望する。
「速く泳げている感覚や、記録を更新した時にモチベーションが上がる」とフィンスイミングの魅力を話す遠藤さん。今年から国内の年齢区分ではジュニアからユースに変わるが「これからもフィンスイミングの日本代表で居られるように、また競泳でも全国大会に出場できるように頑張ります」と抱負を語った。
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