プロバスケＢ３ビートレインズ
最後のB3､目指せ! リーグ優勝
運命の日は10月21日

▲レベルアップの「Ｌ」ポーズ＝９月４日、学園都市センター
トレインズカラーの新椅子
▼今季は大本山高尾山薬王院で選手・フロント一同がそろい、必勝祈願を行った。＝９月５日

　プロリーグ参入11年目を迎えるバスケットボールＢ３リーグ「東京八王子ビートレインズ」。八王子市内唯一のプロスポーツチームは、９月から開幕する２０２５-26シーズンを前に闘志を燃やす。来季から大きく革新するＢリーグを前に、今季は現行の制度で行われるＢ３リーグ最後のシーズンとなる。クラブを運営する（株）ＴＨＴマネジメントの新社長に高松僚さん＝人物風土記で紹介＝が就任。チームの新スローガンを『ＬＥＶＥＬＵＰ』に決定し、選手・ブースター・クラブが一丸となり、リーグラストイヤーの優勝を目指し今、走り出す。

　ビートレインズは昨季（２０２４年７月〜25年６月）、ホーム平均入場者数を前年比６６３人増の１７１１人に伸ばした。目標だった１５００人を大きく超え、ホーム戦の総来場者数も４万４４６６人に。Ｂリーグ革新後の新Ｂ２リーグとなる「Ｂリーグワン」参入の仮ライセンス基準の一つである総来場者数３万９０００人を達成した。また、もう一つの基準だった年商２・７５億円も達成。長年の課題だった２・８億円の債務超過も解消し、仮入会ライセンスの申請資格を手に入れたのは記憶に新しい。

　現在は申請手続きを終えており、運命の日となる10月21日の午後２時頃には、Ｂリーグ理事会より来季から「Ｂリーグワン」に参入が決定したクラブの発表が行われる予定だ。

今季も「３９０００」始動

　現行リーグ最後のシーズンとなる今季は、来々季となる２０２７-28シーズンの審査対象シーズンでもある。ビートレインズが目指すのは、今回ももちろん「Ｂリーグワン」。参入に必要なライセンス基準は、ホームアリーナ平均入場者数「２０００人（仮は１５００人）」、売上高「４億円」以上、アリーナ基準「３０００席＆大型液晶パネルの設置」に設定された。これを受け、クラブは観客席の増設などの設備投資を開始。来々季のライセンス維持のための最低限の条件として▽年商２・５億円（税別）▽総来場者数３万９０００人を再び掲げた。

　高松社長は「あくまでも最低限の目標。本来は仮ではなく本ライセンスを目指したい。そのためには、総来場者数６万人と年商４億円が必要。中長期的な視点をもって、八王子はもちろん、多摩地域のスポーツ業界で地域・経済貢献ナンバー１になることが大切だと考えている」と語る。

　昨季、総来場者数３万９０００人達成の大きな原動力となった「３９０００（サンキューオーオーオー）プロジェクト」を今回「ＦＩＮＡＬ」とし、再始動させる。エスフォルタアリーナ八王子（狭間町）で行われる全試合の、２階自由席を先着１０００人に開放。無料で招待する＝詳細は下記の二次元コードへ＝。高松社長は「スポンサー様のご協力なくしてはできない。何度も見たくなるプレーと試合、会場演出を、クラブ一丸となって取り組んでいく」と決意を語った。

ホーム開幕節は９月26･27日

　一般社団法人ジャパン・バスケットボールリーグ（Ｂ３）は今季、全15クラブによるリーグ戦を実施する。レギュラーシーズンは９月26日（金）から翌年４月20日（月）まで、１クラブあたり52試合（29節）を行う。

　プレーオフは、今季もシーズン上位８クラブによるトーナメント戦（３戦２勝方式）で実施し、シーズンの最終順位を決定する。２０２６―27シーズンの来季はＢリーグ革新の年となるため、終了後のＢ２リーグへの昇格・Ｂ２からの降格はない。なお、２０２４-25シーズンのビートレインズの成績は、20勝32敗で17クラブ中13位だった。

　今季のホーム開幕節は９月26日（金）と27日（土）、エスフォルタアリーナ八王子（狭間町）でアースフレンズ東京Ｚと対戦する。クラブ情報は公式サイト、Ｘ等で発信。ＬＩＮＥ公式アカウントの友だち登録も受付。昨季に続き、個人スポンサーも募集中。詳細はクラブ事務局へ。