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八王子 人物風土記

公開日:2018.06.07

プロバスケ「東京八王子トレインズ」のヘッドコーチを務める
石橋 貴俊さん
北野町在住 49歳

今日の試合に感謝を 

 〇…身長210cm、体重150kgのプロフィール。『北斗の拳』に出てくるあの「ラオウ」とほぼ同じという。「八王子に来て運動するようになって20kg以上痩せました。なので、ラオウサイズと言えなくなりましたね」。中1で170cm、中3で200cm。「よくご飯を食べてよく牛乳を飲みました」。現役時代はオードブルの皿でカレーライスを食べていたそう。

 〇…実はバスケを本格的に始めたのは大学から。入学するとその「巨体」に目を付けた体育会系の部が一斉に勧誘に。行列ができるほどで、その時初めて「自分は必要とされている」と感じた。少し経験のあったバスケを選んだ。すると1カ月後には都道府県代表に選出。「自分はパワー、強さが売りでした」。卒業後はトップリーグ(日本リーグ1部)で活躍。選手生活はおよそ15年、38歳まで続けた。アトランタ五輪予選の際、日本代表としてプレーした輝かしい実績もある。

 〇…北海道石狩市の出身。姉が2人。大学まで地元で過ごした。「土地も空間も広くていい。上京して歩道のない道路をバスが通ることに驚きました」。趣味は音楽鑑賞。ストーンズが好みでゼロ年代のUKロックもよく聴く。休日はサウナや温浴施設でリラックスすることが多い。ちなみに髭は「顔が小さく見えるよう」蓄え始めたそう。

 〇…クラブ運営の苦労を知っている。富山ではその立ち上げに携わり、スポンサー集めや街頭での試合告知、はたまたゲームMCも経験した。八王子では昨季途中から指揮を執る。「今日試合ができることに感謝を」。試合前のミーティングで必ず選手に告げることだ。念願のB2昇格という最高の形で今シーズンを終えた。「来週の試合どう戦おうか?まだ、いつものくせが残っているんです」

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