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八王子 社会

公開日:2025.09.25

高齢者施設でスシロー
「タブー」生魚を定期提供

  • 昼食の寿司をほおばる入居者たち

  • 入居者人気も高い寿司セット

 大船町にあるサービス付き高齢者向け住宅「アンジェス八王子」で9月17日、昼食として大手回転寿司店「スシロー」の寿司が提供された。

 同施設を運営する株式会社T・S・I(本社=京都府/北山忠雄代表取締役社長)が株式会社あきんどスシロー(本社=大阪府/新居耕平代表取締役社長)と連携。2年前から毎月第3水曜日を「スシローの日」として全国35拠点のアンジェスで昼食にスシローの寿司を提供している。

コロナ禍「食の楽しみを」

 T・S・Iの椎葉晴宣施設管理部次長によると、提供を始めたきっかけは、コロナ禍で入居者たちの気持ちが沈みがちな姿を見て、「せめて食事だけは喜んでもらいたい」という思いから。日本食として愛されるにぎり寿司の提供を考えたが、生ものは衛生管理の点からタブー視されており、同施設でも通常メニューで生魚を出していない。そこで、同社は多店舗を展開するスシローに相談。通常のにぎり寿司セットに加え、アレルギー対応寿司なども定期的に用意してもらえることに。アンジェスの小規模施設では職員が近隣店に受け取りに行き、大規模施設では配送業者が握りたてを施設に届ける。

 この日、月に1度のにぎり寿司を楽しみにしていた80代の入居者女性は、「イクラが好きなのでもう食べた。やっぱりお寿司は美味しいね」と顔をほころばせた。

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