市内を中心に活動している女子ソフトボールチーム「多摩フェニックス」(鈴木章子代表)が9月に開催される日本スポーツマスターズ・ソフトボール競技(35歳以上)、全日本エルデストソフトボール大会(50歳以上)に東京都代表として出場する。それぞれ6月に行われた都大会で優勝し、全国への切符を掴んだ同チーム。同一チームが年齢制限のある別々の大会に出場することは全国でも珍しく、両大会での飛躍に期待がかかる。
「多摩フェニックス」は1982年に、地域での交流を図ることを目的に、一部の経験者と、初心者が集まって結成された。現在、33人が所属し、平均年齢は40代後半。17歳から70歳まで幅広い年代の人たちが集まり、週に2回練習を行い、技術向上、親睦を深めている。
今回出場を決めた日本スポーツマスターズは、シニア世代を対象にした総合スポーツ大会で2001年から開催されている。ソフトボール競技は、35歳以上であることが出場条件となっており、今年は9月24日から26日まで秋田県を会場に、各都道府県代表と韓国から1チームが参加して行われる。多摩フェニックスは、6月に行われた都大会で、強豪の東京ウェスト(西東京市)に6対3、旭町グリーンフレンズ(町田市)に5対4で勝利を収め、見事優勝。東京都代表として2009年以来3度目の出場を決めた。初出場となった2001年には準優勝している。
一方の、全日本エルデストソフトボール大会は、50歳以上を対象とした全国大会で、同じく各都道府県の代表チームで争われる大会。今回で15回目を迎える。同じく6月に行われた都大会では、世田谷ソレイユに8対0、東京TOKIO(足立区)に9対2で勝ち優勝。全国大会には過去3年連続出場しており、4度目の出場となる。
多摩のソフト盛り上げる
「どこも選手集めに苦労していて、うちのチームも50代の選手層は厚いが若い選手が難しい。だから2つの年齢別の大会で全国に行けるチームは全国少ない」と鈴木代表は話す。抜きんでた選手がいない中で、練習で積み重ねてきた技術とチームワークで勝利を掴みとってきた。「全国大会には、元日本代表や実業団でやっていた人がいるチームが多い。うちは投手を中心に守りをベースとしたチーム。都大会と同じように投打がかみ合えば可能性はある。やるからには勝ちたい。まずは一勝を目指して頑張りたい」と意気込みを語る。加えて、「多摩市は高齢化が進んでいて、若い選手を育てていかないとチームがなくなってしまうし、競技も衰退してしまう。ここで勝って、ぜひ多摩のソフトボールを盛り上げていきたい」と笑顔で話した。
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