神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2016年9月8日 エリアトップへ

多摩市 風水害計画を一部改訂 土砂災害警戒区域指定へ

社会

公開:2016年9月8日

  • LINE
  • hatena
現在の多摩川水系浸水想定区域図
現在の多摩川水系浸水想定区域図

 台風や大雨の影響で風水害が全国で頻発している昨今。多摩市ではこのほど、多摩市地域防災計画・風水害計画の一部を改訂した。今回の改訂で、多摩川水系(多摩川・浅川・大栗川)の浸水想定区域をこれまでの5段階表記から6段階表記に変更。土砂災害警戒区域等を指定し、洪水ハザードマップに反映させるなどして避難体制等の充実、強化を図っていく意向だ。

 近年、洪水や内水(公共の水域等に雨水を配水できないことによる出水)、高潮により、想定を超える浸水被害が相次いでいることから、国土交通省は昨年5月に「水防法等の一部を改正する法律」を交付し、7月に一部施行した。この改正は、想定最大規模の降雨によって堤防その他の施設の決壊または溢流が想定される地点を相当数選定し、最大規模の洪水に係る区域を拡充して公表することで、避難体制等の充実・強化を図るというものだ。

 それを受けて、多摩市では、昨年から市民へパブリックコメントを募集し、都や地域防災会議等と共に多摩市地域防災計画・風水害計画の改訂に向けて、検討を重ねてきた。

 今回の改訂では、2日間で588㎜の降雨量があった場合に最大限で発生する被害区域を想定し、これまで5段階表記で示していた区域を6段階表記に変更。土砂災害警戒区域等を新たに指定することとなった。土砂災害警戒区域については、今後東京都で基礎調査を始め、2019年度までに公表する予定だという。

 市防災安全課では「新たに示した浸水想定区域を表記した洪水ハザードマップを今年度中に作成し、市民へ配布していきたい。土砂災害警戒区域についても、今後指定され次第、ハザードマップに反映させ、いざという時の備えに活かしてもらえれば」と話している。

市制初の避難勧告

 8月22日に、関東等を襲った台風9号は、多摩市にも爪痕を残した。

 市内での降雨量は1時間最大57㎜。大栗川の報恩橋で氾濫危険水位の2・5mを超え、2・75mに達したことから、多摩市は市制始まって以来、初めて避難勧告を発令した。発令されたのは、関戸3丁目一帯、連光寺1丁目1番地で687世帯1521人が対象となり、96人が連光寺小学校、市立総合体育館に避難した。また、連光寺のマンションで4世帯が床上浸水、1世帯が床下浸水の被害もあったという。

 市では、防災行政無線やツイッター、エリアメール、HPなどで情報を発信し、対応を呼びかけていたが、市防災安全課は「エリアメールを出すまでに少しタイムロスがあった。今後、関係機関と連携を取りながら、スムーズに情報を発信できるように調整していきたい」と話している。
 

多摩版のトップニュース最新6

活動半世紀で記念大会

わかば卓球クラブ

活動半世紀で記念大会

16日に市総合体育館で

4月11日

市立小中 給食費無償化に

多摩市

市立小中 給食費無償化に

今年度から 都が半額補助

4月11日

「風化させない」続ける交流

桜ヶ丘商店会連合会

「風化させない」続ける交流

東日本 被災地の学生招く

3月28日

ゲームで避難意識向上へ

多摩市

ゲームで避難意識向上へ

市防災安全課職員が考案

3月28日

「闇バイト」中学生に注意促す

市教育委員会

「闇バイト」中学生に注意促す

防犯協会、中央署と連携

3月14日

50年節目に新キャラ誕生

多摩市社協

50年節目に新キャラ誕生

パル多摩で記念福祉大会

3月14日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook