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新大栗橋交差点 歩車分離1年 事故「0」に 今後川崎街道で車線増設

社会

掲載号:2016年10月6日号

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新大栗橋交差点で注意を呼び掛ける看板
新大栗橋交差点で注意を呼び掛ける看板

 多摩市内で最も交通量が多いとされている関戸の「新大栗橋交差点」。昨年3月に同交差点の横断歩道を自転車で通行中の小学生が左折するトラックに巻き込まれて亡くなる痛ましい事故が起きたことを契機に、昨年10月、完全歩車分離式の信号機が導入された。導入されてからまもなく1年が経過。その後を取材した。

 鎌倉街道と川崎街道が交差する「新大栗橋交差点」は、市内で最も交通量が多く、その量は都内でも有数の交差点とされている。昨年3月、この交差点で小学生が青信号の横断歩道を自転車で渡っていた際、左折してきたトラックに巻き込まれて亡くなるという悲惨な事故が起きた。

 その事故直後から、歩行者が横断歩道を渡る際、車が左折して横断歩道に進入できないようにする歩車分離信号の実現を求めて、地元住民・自治会で署名活動を行い、約2万筆を集めて道路を管理する東京都南多摩東部建設事務所へ提出。多摩市は多摩中央警察署長に、多摩市議会も警視総監宛に意見書を提出するなど、地域一体となって、信号機の改良、歩車分離式の交差点への変更を求めた。

 その後、警視庁、東京都等関係機関が協議した結果、車線変更や道路線形の改良、中央分離帯の閉塞、信号機を全方向で歩車分離式に変更することが決まり、昨年10月25日に実現した。

渋滞はなし

 同交差点が完全歩車分離式になる前までの3年間の人身事故件数は、2013年1件、14年2件、15年2件(死亡事故1件)。歩車分離になってからのこの1年間では0件と人身事故は起きていない。南多摩東部建設事務所では多摩中央警察とともに「変則交差点のため自転車は歩道へ」などの看板を立て注意を呼びかけるなどの取り組みも行っており「事故が起きていないのは、完全歩車分離式に変わったことが大きい」と話す。

 一方で、歩車分離式交差点は、車線の待ち時間が長くなることから渋滞を招きやすいことが課題とされている。同交差点の場合「はっきりとした数字はないが、特に渋滞が増えているということはない」と東京都南多摩東部建設事務所。関戸自治会の中村洋一会長は「当初は信号の待ち時間が長く不満の声もあったが、みんな慣れてきているし、それほど渋滞も起きていない。何よりも事故がなくなって良かった」と話す。

今後も工事続く

 南多摩東部建設事務所では、来年度以降に川崎街道の稲城方面から聖蹟桜ヶ丘駅方面へ向かう直進車線を2車線に変更する工事を予定しているという。

 桜ヶ丘商店会連合会の三橋誠会長は「地域で自転車乗車時のヘルメット着用を呼びかける運動も起きている。歩車分離式の実現は地域が一体となって動いた結果。今後も地域で子どもたちの安全を守っていければ」と話している。

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