任期満了に伴う多摩市長選挙が4月15日、投開票され、無所属・現職の阿部裕行氏(62)が3万4603票を獲得し、新人2人を退け3選を決めた。同日行われた多摩市議会議員補欠選挙(定数2)は、元職2人、新人1人が立候補する中、自民党・元職の桐木優氏(40)、共産党・元職の菅原重美氏(69)が当選した。
阿部氏の他に、無所属・新人の高橋俊彦氏(79)、無所属・新人の松田道人氏(44)の3人が立候補した今回の市長選。阿部氏が昨年末に立候補を表明して以降、対抗馬が出ず、4月8日の告示日を前にした4日に松田氏が、7日に高橋氏が立候補を表明し選挙戦の構図が固まった。
15日の午後8時に投票が締め切られ、開票が始まった午後9時。各陣営が結果を待つ中、市選挙管理委員会が開票の中間状況を発表した午後10時過ぎ。阿部氏が3万票、松田氏、高橋氏がともに4千票と発表され、この時点で阿部氏の当確が決まった。
阿部氏の事務所では、その直後に阿部氏が支援者の前に姿を現し、万歳三唱を行った。阿部氏は、投票した市民や支援者に感謝の言葉を述べ「2期8年間市民の皆様とともに多摩市の市政を前へ進めていこうと取り組んできました。3期目は改めて市長に当選した時の原点、初心に戻って、市民主権、市民が主人公のまちづくりを市民の皆さんと一緒に実現していきたい」と語った。
重ねて「東京都第1位の健康寿命など多方面にわたるシビックプライド=市民のほこりがある。市民の皆さんとの対話、合意形成を進めながら市民が主役のまちづくりを進めていきたい。次の4年間、特に子ども若者支援に力を入れ、子どもたち、若者たちの声が響き渡る、そんなまちをつくっていきたい」と3期目の抱負を語った。
市議補選は桐木氏・菅原氏
同日、投開票を迎えた市議会議員補選は、自民党・元職の桐木優氏、共産党・元職の菅原重美氏、立憲民主党・新人の春日亀小判氏(25)の3人が立候補し、桐木氏、菅原氏の元職の2人が当選を果たした。
なお、今回の市長選・市議補選ともに、投票率は36・38%で、過去最低だった前回(2014年)の市長選・市議補選の34・47%をわずかながら上回った。
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