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公開日:2026.03.12
多摩市在住渡辺さん
人間国宝(木工芸)の作品公開
工芸史家との対談も
多摩市民初の重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)に認定された渡辺明(雅号:渡辺晃男)さんの作品展示や作品解説などを行う「渡辺晃男の仕事」展が4月23日(木)から7日間にわたりパルテノン多摩市民ギャラリーで開催される。人間国宝の卓越した技術や作品を間近に見られるうえ、渡辺さんと工芸史家との対談も行われる。
渡辺さんは、伝統的な木工芸の技法を高度に体得しており指物の技法を用いて箱などを作り、象嵌の技法によって、錫線、寄木、染角などの多彩な素材を併用した加飾をほどこすことを得意としている。作品は、指物による箱の形、木取り、象嵌が一体となって木材の美しさを際立たせるものとして、日本伝統工芸展などで高く評価されている。
2025年10月10日付の官報告示で、重要無形文化財「木工芸」の保持者(人間国宝)に認定された。市は昨年11月27日に9人目、芸術分野では初めてとなる多摩市栄誉賞を贈呈した。
伝統作品など展示
今回は木工芸作品のほか、使用する素材や資料などの展示により、仕事ぶりや制作の様子を紹介する。展示される伝統作品は、黒柿蘇芳染嵌荘箱「西方の風」、神代欅華文嵌荘箱「望西」などのほか、市内のおだ認定こども園にある保育家具も特別展示される。
主催する多摩市教育委員会の千葉正法教育長は「長年の研鑽が結実した代表作から厳選された5点を展示いたします。緻密な象嵌技法が織りなす繊細な表情と、木の個性を生かした造形美が見どころです。本展が、ものづくりの尊さと文化の奥深さに触れる貴重な機会となることを願っております」と話している。
渡辺さんは1976年に千葉大学木材工芸科を卒業。2014年に第61回日本伝統工芸展東京都知事賞受賞、その後第65回日本伝統工芸展で東京都知事賞受賞、19年紫綬褒章受章、24年に第44回伝統文化ポーラ賞優秀賞(木工芸の制作・伝承)受賞などの実績がある。
期間は4月29日(水・祝)まで、会期中は無休。時間は午前10時から午後5時まで。
入館料は無料。問合せは市教育委員会文化財係【電話】042・338・6883。
仕事にせまる
関連イベントとして、渡辺さんと外舘和子さん(工芸史家・多摩美術大学教授)による対談「人間国宝渡辺晃男の仕事」が4月26日(日)にパルテノン多摩市民ギャラリーで開催される。午後1時30分から3時まで。参加費無料、定員は30人(多数の場合は抽選)。申込みは4月8日(水)までに市公式HPの応募フォームから事前申込み。
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