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市民ボランティア 高齢者の移動を支援 桜ヶ丘で実証実験

社会

掲載号:2020年2月6日号

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 市内桜ヶ丘の住民有志によるボランティア団体「桜ヶ丘の移動を考える会」(井上隆会長)はこのほど、高齢者の移動を支援するため、レンタカーを利用した実証実験を始めた。坂道が多い同地区では、高齢者の移動手段が課題として挙がっていたことから、高齢者の生活支援を推進している「多摩市まるっと協議体」と協働して、同実証実験をスタート。今年度3月末までに5回(2回実施済み)を予定しており、今回の実験で出た反省や課題を活かし、将来的には買い物や病院へ行くなど、個人宅から乗っていける交通手段の実現を目指していく。

 桜ヶ丘地区は、高齢化の進行と同時に坂道が多いため、市が開催する地域懇談会でも高齢者の移動手段が課題として挙げられていた。民間のバスやコミュニティバスなどがあるが、そのほとんどが大通りを通行するもので、バス停までの移動も困難といった高齢者も増えていた。

 そうした中で、「桜ヶ丘の移動を考える会」を自治会長経験者である井上会長や生田聡、木村隆貫両副会長をはじめとした地域住民らで発足。市の委託を受けて高齢者の生活支援を推進している「多摩市まるっと協議体」と協働し、横浜市内で住民主導で取り組んでいる「おでかけバス」の関係者を講師に招き勉強会を開くなど、市や多摩市社会福祉協議会らと交通問題について検討を重ねてきた。その結果、介護保険制度の生活支援体制整備事業のモデル事業として、レンタカーを利用した交通実証実験を行うこととなった。

 実験は、同地区の老人クラブ「東桜寿会」「西桜寿会」の月1回の定例会の送迎で実施。会員の自宅から桜ヶ丘集会所までレンタカーで往復し、運転手・介助者は福祉運送の運転者講習会を受講した同会のメンバーが担う。レンタカーは、地元のトヨタ西東京カローラ(株)の福祉車両を利用しており、経費は「まるっと協議体」が受託している生活支援体制整備事業費が充てられている。

 1月25日に行われた実証実験では、この日定例会を行う東桜寿会の会員12人の送迎を3回に分けて実施した。東桜寿会の浅田哲夫会長は「杖を突く人が年々増えている。これまで参加したくても移動が困難で参加できない人もいて、送迎があるなら加入してくれるという人も出てきた。会としてはありがたい」と喜ぶ。移動を考える会の井上会長は「高齢者が外に出かける助けになってほしい。出てきた反省や課題を把握して、将来的にほかの形で広げていくことができれば」と今後に意欲をみせている。

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