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恵泉×多摩市 広島から新作バラ寄贈 名前は「I CAN」核廃絶へ

社会

掲載号:2020年3月5日号

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左から恵泉女学園大学の大日向学長、阿部市長、ピースボートの野口さん
左から恵泉女学園大学の大日向学長、阿部市長、ピースボートの野口さん

 被爆者で広島の育種家・田頭数蔵氏(90)が作った新品種のバラ「I CAN」の苗が2月17日、恵泉女学園大学講師の川崎哲氏から多摩市に寄贈された。このバラは、田頭氏から2017年にノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)の「核兵器廃絶国際キャンペーン(I CAN)」の国際委員を務めている川崎氏に「核廃絶への思い」とともに託されたもの。阿部裕行多摩市長は「大事に育てていきたい」と話している。

 今回寄贈されたバラは、被爆者で広島県廿日市市で育種家として活動する田頭数蔵氏が手掛けた新品種。田頭氏は、バラの愛好家で医師として被爆者の治療に尽力していた故・原田東岷氏とともにバラで平和を呼び掛ける活動を行ってきた。そうした中で「核兵器廃絶国際キャンペーン(I CAN)」がノーベル平和賞を受賞したことに感銘を受けた田頭氏は昨年、新しくできた品種のバラに「I CAN」と命名。同団体も快諾した。

 田頭氏はさらに、このバラを核兵器廃絶運動に役立ててほしいと、I CANの国際委員を務める川崎氏に寄贈について依頼。昨年12月に、川崎氏が講師を務める恵泉女学園大学が「平和をめざす女性の大学」を建学理念のひとつに掲げ、社会園芸学科を持つことから、苗の一部が同大学に寄贈されることになった。

 一方、多摩市は2011年に「非核平和都市宣言」を行い、阿部市長も平和首長会議に所属。毎年、広島・長崎に多摩市内の子どもたちを派遣する事業を行うなどの活動を行っている。I CANがノーベル平和賞を受賞した際に、オスロで開催される授賞式に被爆者の人たちを送り出すため、恵泉女学園大学の学生が中心となって実施した渡航資金を集める募金キャンペーンに協賛。そうした経緯から川崎氏は、志を共にした有志として、地元の多摩市にもバラを寄贈することを申し出たところ、多摩市もそれを快諾した。

自分たちに

できることを

 贈呈式には、パリで行われているICANのフォーラムに出席するため欠席した川崎氏に代わり、I CANの活動を行っているピースボートの野口香澄氏が、恵泉女学園大学の大日向雅美学長と一緒に出席。2人から阿部市長にバラの鉢が手渡された。

 大日向学長は「核兵器のない世界をと心を込めて作られたバラ。大事にしていきたい」と述べ、阿部市長は「グリーンライブセンターで大事に育てていきたい。核廃絶を次世代に実現できるようにつなげていきたい」と話した。川崎氏からは「被爆者の思いを世界に届けながら、被爆国の市民である私たち一人ひとりが自分たちにできることを考えていく。このバラが美しく咲き誇り、多くの人たちの目にとまって、そのような機会を作っていくことを期待しています」とのメッセージが届けられ、野口氏が代読した。

 なお、寄贈されたバラは、恵泉女学園大学では多摩キャンパスや長野県にある蓼科ガーデン、世田谷区にある中学・高校に広げていく予定。多摩市でも市立グリーンライブセンターで育てた後、市内の小・中学校、各公共施設などに広げてていく予定だという。順調に育てば、5月・6月頃に花を咲かせるという。

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