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公開日:2021.02.04
多摩中央公園
改修整備 民間の力を
事業者の公募を開始
多摩市では現在、市内の総合公園のひとつ「多摩中央公園」の改修整備事業を計画している。同事業は、公募設置管理制度(Park―PFI)を活用して行い、公園の利便性や魅力を高めるための改修整備、カフェなどの公園施設の設置、整備後の公園全体の運営を民間事業者が一体で担う計画。市は1月22日から事業者の公募を開始した。同制度を導入して改修整備を行うのは、都内多摩地域で初となる。
多摩中央公園は、1987年10月に開設されてから30年が経過。現在、公園の老朽化の加え、公園内の「パルテノン多摩」の大規模改修工事、中央図書館の整備計画も進められていることから、多摩ニュータウンの中央に位置する総合公園として、賑わいと活力・魅力の向上を目指すための改修整備事業の計画が進められている。
そこで今回、市では民間事業者のアイデアやノウハウを活かした改修整備、整備後の公園全体の管理運営を一体で発注するPark―PFIを導入することとなった。2017年の都市公園法改正に伴い創設されたPark―PFIは、都市公園において飲食店や売店など公園利用者の利便性向上に役立つ公園施設の設置・運営と、その設置した施設から得られる収益を活用した公園施設整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定するという制度。
市では、同制度を導入することによって、改修整備費用の削減にも期待を寄せる。事業費用は20億2400万円で、そのうち公園内の市立グリーンライブセンターの改修工事費用等の約2億円を除く、約18億円が公園全域の改修工事費として同制度の対象となる。同制度の活用により、国の交付金、民間事業者が工事後に公園内に設置した施設から得られる収益の一部が整備事業費に充てられるため、市の財政負担が抑制されるという。
民間事業者の公募については、中央公園全域と旧富澤家の実施設計・改修工事の他、公園の管理運営業務(計20年間)、公園内の施設との連携協議会の運営業務、カフェなどの民間収益施設の設置・運営(20年間)、パルテノン多摩4階カフェや5階レストランの運営(任意提案)などの条件が含まれる。事業者からの参加表明を4月19日(月)から23日(金)まで、事業計画を5月24日(月)から28日(金)まで受付。その後、選定委員会による評価を行い、今年7月には優先事業者の決定・公表を行う予定だ。
市では「公園の全面改修と、改修後の指定管理を含めた運営をPark―PFIで民間事業者に担ってもらうのは、全国でも先進的な取り組みとなる。賑わいのある魅力的な公園へ、事業者の知見、ノウハウに期待したい」と話している。
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