都立永山高校(萩谷磨校長)の新校舎が7月、竣工する。老朽化に伴い、一昨年秋から工事が進んでいたもので、新校舎はバリアフリーが意識された鉄筋コンクリート造の4階建てになる。原田柊太副校長は「創立50周年を迎える年度に節目となった。新しい校舎の完成と共に、より良い学校を目指すきっかけの1つにしていきたい」と話している。
現在、800人強の生徒が通う同校は1972年に創立した全日制普通科の都立高。2015年に築40年を超えていた校舎は施設全般に渡って老朽化が進んでいたため、新設が決定。東京都らが実施設計を定め、19年10月から建設工事が始まっていた。
7月の竣工を経て、生徒らは8月下旬の登校日に引っ越し。2学期から新しい学び舎での授業が始まる予定になっている。
コンパクトに効率良く
これまでグラウンドのあった場所に建てられる新校舎は、旧校舎の5階建てから4階に。新たにエレベーターが設置されるなど、バリアフリーが意識されたものとなる。
一方で、新校舎には、400人ほどが集まれるホールが新設される予定といい、「コンパクトに効率良く学校運営ができるようになる」と原田副校長は新校舎への期待を寄せ、「新たに太陽光パネルを屋上に取付け、そこで得た電力を学校で使えるようにしていく予定」と語っている。
マンモス校
同校には多摩のほか、近隣の八王子や稲城市などからも生徒が通い、数年前までは、千人に近い生徒が在籍するなど、これまで都内屈指のマンモス校として多くの生徒たちを受け入れてきた。
卒業生には、プロレスラーの蝶野正洋さんや、川崎市のジムに所属するプロボクサーで元日本王者の黒田雅之さんらが名を連ね、現在、高校の同窓会会長を務める、府中市議会議員の奈良崎久和さんは「私の子どももお世話になった学校。これまで1万5千人を超える生徒を輩出してきた。来年には、50周年の記念行事を予定している。新しい校舎となり、より地域に親しまれるようになれば」と願いを口にしている。
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