東京都は先ごろ、多摩市内などを通過する南多摩尾根幹線道路における一部区間の4車線化工事の開始を発表した。今年度から2029年度までに、現在2車線の聖ヶ丘五丁目─稲城・東長沼間の4車線化を進める計画で、この工事によって尾根幹線の全4車線化が完了することになる。
尾根幹線は多摩と稲城や八王子、町田などをつなぐ約16・6キロの都道。以前より、交通渋滞緩和などを目的に4車線化が進められてきた。
聖ヶ丘五丁目─稲城間
今回公表された箇所は聖ヶ丘五丁目から稲城市東長沼までのおよそ4キロで、他の4車線化工事同様、自転車歩行者道の拡幅工事も並行して行われる。期間は今年度から29年度まで。
20年から、諏訪─南野間(25年度完成予定)でも4車線化が進められており、今回発表された工事が完了すると尾根幹線の全4車線化が完了することになる。
都の担当者は「1969年に立てた計画に沿い、国土交通省からの認可を受け実施する。都民の皆さまには工事期間中、ご迷惑をおかけするが、ご理解頂きたい」とする。
「渋滞緩和」期待
4車線化になり期待されるのが交通渋滞の緩和だ。尾根幹線は現在、朝夕の通勤・通学時間帯や土日は混み合うことが多く、特に2車線の区間は慢性的な交通渋滞が発生している。
19年度に2車線から4車線となった唐木田周辺は現在では以前よりも車がスムーズに流れるようになり、周辺の地域住民らからは「尾根幹の渋滞を避けるために、細い生活道路へ侵入してくる車も減り良かった」などの声が聞かれる。
また、唐木田周辺では自転車歩行者道の拡幅工事によって歩道と自転車が走る場所が完全分離され、最近では歩行者とサイクリストが接触しそうになるケースが見られなくなったとの声も挙がっている。
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