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公開日:2022.02.03

多摩ハンドボールクラブ
将来見据え、法人化
少子化受け、あり方の1つに

  • 笑顔でトレーニングする同クラブ

  • 代表の宮嶋さん

 多摩市内の園児、児童らが通う多摩ハンドボールクラブ(宮嶋良考代表)が3月1日(火)、運営形態を任意から、一般社団法人へと移行する。少子化が進むなか、スポーツ少年団を存続していくためのあり方の1つになりそうだ。

 年長から小学生がハンドボールを通じて体力や社会性などを身につけられる場として2008年に設立した同クラブ。現在は70人を超える選手が在籍し、多摩市内でも最大級の規模をもつスポーツ少年団として知られる。

 なかでも特筆すべきなのが、急速な少子化が進むなかにあって右肩あがりでメンバーを増やし続けている点だ。代表の宮嶋さんは「ほめる指導で、ハンドボールや身体を動かす楽しさを子どもたちに伝えられてきたことが大きい」とその理由を語る。

将来見据え

 ただ、そんなスポーツ少年団も少子化が進むなか、継続したクラブ運営には不安がある。

 クラブの創業者で現在、55歳の宮嶋さんが退いた後も継続的にチームが存続させていくためには社会性が高まり、周囲の信頼獲得につながる一般社団法人化への移行が「欠かせないと考えた」という。例えばメンバーの獲得面。小学生のスポーツ活動において練習の手伝いや大会への送迎などを行ってくれる保護者の理解は重要。一般社団法人化することで保護者をサービスを提供する相手とし負担を軽減させることで、子どもを入会させようと思う下地をつくりたかったのだという。「他のスポーツ団体と差別化できればという面もある。今回の一般社団法人化をきっかけに元日本代表のハンドボール選手にも指導にあたってもらえるようになった。これを機にクラブの魅力をあげていければと思う」と宮嶋さんは力を込める。

変革期

 地域スポーツは変革期を迎えつつあるようだ。文部科学省は先ごろ、来年23年から中学部活動の休日に行われる大会への引率などを地域人材が担えるように進めていく方針を示した。国をあげて地域のスポーツ指導者育成に目が向けられるなか、宮嶋さんは「当クラブも地域スポーツの発展に貢献していければと考えています」と話している。

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