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公開日:2022.03.17

多摩ハンド女子チーム
「堅守速攻」徹底し、頂点
都の小学生大会で

  • 優勝し、ガッツポーズをみせる女子メンバー

 多摩市内を拠点に活動する多摩ハンドボールクラブの女子チームが先ごろ、府中市で行われた東京都大会で6年ぶり2回目の優勝を果たした。チームの方針である「堅守速攻」を徹底し、男子も3位入賞。児童、園児が所属するクラブは来年度から中学生チームを発足するなど、団体として更なる発展を目指すなかでの快挙となった。



 大会は2月下旬、男女ともに7チームが参加して行われた「ファイナルカップ」。都内の小学生ハンドボールチームが卒業する6年生の最後の大会としてその年の集大成に、と位置づけている試合だ。



 多摩ハンド女子チームは予選の第一試合で小金井市のチームと対戦し、前後半各10分の試合時間のなか、19得点を奪い大勝。次戦の府中市のチームとの対戦では一転、選手たちのプレーに硬さがみられ、前半はリードを許す展開となってしまったものの、チームの方針である「まず、しっかり守る」ということを思い出した選手たちは猛攻に耐えるなか速攻を重ね、逆転。5対3で勝利をつかんだ。



 一方、決勝戦は昨年と同じ顔合わせとなった。相手は昨年完敗を喫した東久留米市のチーム。点の取り合いとなった今大会は守備力の高さで上回った多摩ハンドが1点差で勝利し、6年ぶり2回目の優勝をつかんだ。



 クラブの宮嶋良考代表は「負けてしまうかとひやひやとする場面もあったが、7人の選手を最上級生である6年生で固定することができたことが良かった」と笑顔。そして、昨年は初戦で敗退してしまった男子チームが今大会で3位となったことに対しては、「みんなで力を合わせて団結できた結果と思う」と微笑んでいる。



中学生チームを発足



 クラブは来年度から活動範囲を広げる。これまで児童・園児を受け入れてきたが、市内にはハンドボール部がある中学校が限られ、競技を続けるための受け皿が少ないことから、中学生チームを発足させることにしたのだという。



 「かつて多摩市はハンドボールで日本一になった中学校もあり、競技熱が高かった。それを復活させたい思いもあります」と宮嶋代表は話し、今月からクラブの運営形態を任意で行ってきたものから一般社団法人へと移行させるなど、チームを存続させていくための変革を進め始めているところと話す。



 「クラブを子どもたちの社会性を高める場所にしていきたい。目標に向かって取り組む力やコミュニケーション能力などを育んでいければ。競技力向上よりもそれが大切です」

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