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公開日:2022.12.01
多摩市
庁舎建替に意見求む
基本構想に対し、来月まで
多摩市が現在、市役所本庁舎建て替えに関して市民の意見(パブリックコメント)を募集している。2029年度の竣工を目指し進めている建て替えの基本構想・素案に対してのもので、締め切りは12月15日(木)まで。素案は市のHPなどで閲覧することができる。
市は素案で、建て替えに至った経緯やその必要性について触れ、目指す本庁舎像には、「将来の変化に柔軟に対応できる」「未来に向けて持続可能な建物に」などの言葉を含んだ。
一方、庁舎の所在地は移転すると多大な費用や時間を要することなどを理由に現在の場所から変更しないことを記し、建て替えの概算事業費は社会情勢の変化などで変動する可能性があるとしたうえで、約123億円(消費税込み)とした。
市は今後、集まった市民の意見などをもとに来年1月に大学教授らで構成される有識者懇談会などでの議論を経て、2月に建て替えの基本構想を決定する予定。来年度以降に計画策定に着手するなど、27年度からの建て替え工事開始を目指していく。
市担当者は「基本構想の素案は市役所の1階ロビーなどでも閲覧可能。市のHPや郵送、ファックスなどで意見を受けつける。いただいたものはそれに対する市の考えと共に公表する予定」としている。
29年度に築60年
建て替えに関する議論は08年ごろから進んでいた。本庁舎の一部が29年度には築60年となり、国が定める建物の安全な耐震性能を満たさない箇所がみられることなどからで、市は昨年度から議論を本格化。有識者による懇談会を行い、今年度には基本構想について市民の意見を声を聞くことなどを目的としたフォーラムを数回開催し、今回の素案発表に至った。
建築計画などを専門とする明星大学(日野市)の西浦定継教授は「市役所は行政サービスを提供するための器。その在り方はサービスの中身や、提供する方と受け取る側の状況によって変わっていくもので、本庁舎は今後、身軽で変化に対応できるようになっていくべきと思う」と話している。
この本庁舎建替基本構想・素案に関する問い合わせは市・企画政策部行政管理課【電話】042・338・6940(直通)まで。
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