優れた技術や製品により、地域経済発展への貢献が見込まれる中小企業などを表彰する「多摩ブルー賞」の受賞者が先ごろ発表され、落合の株式会社エコノフリーズが優秀賞を受賞した。マンホール内消火栓の交換を凍結技術で従来よりもスムーズに行うことができるようになる同社の工法が評価されたもので、老朽化した消火栓の改善を進めるものとして期待が集まる。
同賞は多摩信用金庫(立川市)が主催し、今年のブルー賞への応募は86件。優秀賞にはエコノフリーズを含め、3社が選ばれた。また、同時に新しいビジネスモデルに対して贈られる「グリーン賞」の発表もあり、12月14日(水)に行われる表彰式ではそれぞれの優秀賞のなかから、今年の最優秀賞が決定する。エコノフリーズの社長でアメリカ出身のゴルバニ レザさんは「評価を受け、うれしい。母国にいる家族にはこのことをまだ伝えていない。最優秀賞の結果をみて報告するつもり」と笑顔をみせる。
エコノフリーズは2015年に創業。配管を凍結させる技術をもって事業を拡大しているところで、今回評価を受けた工法も、その技術を活用している。マンホール内の消火栓の交換作業は内部が狭いだけに困難で、断水して作業にあたるか、作業者が入れるほどの穴を周囲に空けて取りかかる方法などが取られているが、特殊な技術を用いて古くなった消火栓の先を凍結させるエコノフリーズの工法であれば従来よりもスムーズに交換することが可能になるという。一方でコストダウンにもつながるため、技術を提供し始めた昨年から、「仕事の依頼が増えている」という。
ゴルバニさんは「お客さんから相談を受け、研究、開発を重ねてきたもの。消火栓の老朽化という社会問題の解決につながることに貢献できて何より。今後も多くの方に役立つ技術を提供していきたい」と話している。
![]() 受賞を喜ぶゴルバニさん
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