多摩 トップニュース政治
公開日:2022.12.15
衆議院小選挙区
多摩市二分解消へ
今月下旬 改正公職法
「1票の格差」や「市区町村の分割」の是正などを目的に衆議院小選挙区が改正される。多摩市は地区によって2つに分かれていたものが府中、稲城両市と共に新設される30区に含まれることになった。
改正公職選挙法によるもので、今月下旬に施行される。多摩の小選挙区は現在、聖蹟桜ヶ丘駅周辺地域などが八王子の一部や立川、日野、国立の4市と構成される21区に含まれ、それ以外の地域が町田市の一部と23区になる。多摩は元々、全域が1つの選挙区(23区)だったものの、2017年の改正により、2つに分かれていた。
多摩市は当時、選挙区が2つに割れることの発表を受け、「1票の格差」是正に理解を示しつつも、市民が同じ選挙区でないことへの地域の一体感に与える影響は大きいとし、同じく選挙区が二分されることになった稲城市と共に再考を求める声明を発表した経緯がある。また、衆院選が行われるたびに、違和感を口にする市民は少なくなかった。
市全域が再び、同じ選挙区となることに対して、現在21区の選挙区に含まれる聖蹟桜ヶ丘駅周辺の企業、店舗などで構成される桜ヶ丘商店会連合会の飯島聖士会長は「良かったと思う。歓迎したい」と話し、23区の多摩センターエリアを支える多摩センター商店会の寺澤利男さんは「やはり、1つの自治体は同じ選挙区でなければと思う」と喜ぶ。
不安視も
一方で、新設される30区に対しては選挙区内での多摩の影響力低下を不安視する声もある。
同じ選挙区となった稲城市は東京都議選の選挙区や警察署の管轄が同じで、両市の団体や企業の間には交流がみられるものの、府中市とは多摩川を挟み、稲城ほどのつながりがないのが現状のようだ。
飯島会長は「歴史があり、規模も大きい府中と同じ選挙区になることで、多摩の影響力低下が考えられる」と不安を口にし、寺澤さんは「府中が中心となりそう。担当する議員には多摩にも目を向けてもらいたい」と話す。
府中在住で多摩で起業、地域活動にも関わる経営者の一人は「多摩と府中で活動したことがあるが、それぞれの性格は異なる。同じ選挙区になることに今は違和感を覚えるが、これを機会に交流が進んでいけばと思う」としている。
ピックアップ
意見広告・議会報告
多摩 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











