戻る

多摩 トップニュース教育

公開日:2023.05.25

エジプト教育者 貝取小に
日本式教育モデルを視察

  • 貝取小学校で算数の授業を見るエジプト教育者

  • 合唱で歓迎する4年生の児童(手前)

 エジプトで特別活動「TOKKATSU」を中心とした日本式教育モデルの導入・普及を進める教育関係者らが5月17日、貝取小学校(鈴木純一郎校長)を訪問し、授業などを視察した。2017年から実施されているプロジェクトの一環で、エジプトでは日本式教育が普及し始めているという。

 日本とエジプトの間では、2016年2月に合意された「エジプト・日本教育パートナーシップ」に基づき、JICA(独立行政法人国際協力機構)が主導して人材育成支援を行っている。17年から21年までは学びの質向上のための環境整備プロジェクトを実施し、現在は「特別活動」を中心とした日本式教育モデル発展・普及プロジェクトが行われている。

 10日間にわたるプロジェクトでは主に国内の小中学校を視察することになっており、貝取小学校の鈴木校長がエジプト教育省アドバイザーとして今年3月まで3年間、エジプトの国立学校に勤務していたことから来校が実現した。

セレモニーに涙

 エジプトの教育行政官らは各学年の授業を順番に視察しながら学んでいった。4年生からは歓迎のセレモニーが行われ、エジプト国歌や「さくら」、「マイバラード」といった楽曲の合唱が披露されると感激して涙を流す関係者もいた。

 2回目の来日を果たしたサラミさんは「国歌を聞けて感動した。エジプトにいるような気持ちになった。児童は私の子どものような存在で、貝取小に来て良かった」と話した。今回が3回目になるハッサンさんは特別活動について「導入を始めて7年間、エジプトで取り組んでいる『特活』は充実している。保護者や先生にも良い影響が出ている」とプロジェクトの成果を語った。

 鈴木校長は「初めて会った人同士が仲良くなるゲームなどもして、喜んでもらえた。有意義な時間が過ごせた」と振り返った。

 51校あるエジプト日本学校では、学級会や掃除、日直など日本の特別活動の導入が進められており、日本式教育モデルの普及拠点として様々な活動を実践している。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

多摩 トップニュースの新着記事

多摩 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS