多摩市は、昨年4月に制定した子どもや若者の権利を保障する条例を広く知ってもらおうと、啓発用ポスターを制作した。子ども向けポスターのデザイン案は複数の中から、多摩大学(聖ヶ丘)4年の堀井瞳来さん=人物風土記で紹介=の案が採用された。ポスターは市内各所に掲示されている。
多摩市は子ども・若者を誰一人取り残さず、大切にするまち・多摩市の実現を目指し、「多摩市子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」(略して子若(こわか)条例)を昨年4月に制定。子ども・若者の権利の保障、切れ目のない支援、意見表明・まちづくり参画、様々な主体の相互協力などを基本理念に掲げている。
すべての子ども・若者(おおむね30歳代までの市民)が自分自身を認め、他者と互いに認め合いながら、将来にわたり希望を持って成長できるまちの実現を目的としている。
児童の支持を獲得
制定から1年以上が経過し、市は条例を啓発するためポスターを作ろうと多摩大学経営情報学部の下井直毅教授のゼミの4年生に制作を依頼、学生らはデザイン案を出し合った。複数の候補作の中から、市内の児童館などに通う子どもたちの意見を聞き、最も多くの支持を得られた堀井さんのデザインが子ども用のポスターに選ばれた。
ポスターには、3人の子どもが走っている下に「じぶんをまもるけんりってなんだろう」というメッセージが大きくデザインされている。堀井さんは「小学生ならどんなポスターにひかれるだろうなと考えながらデザインした。このポスターで条例を知ってもらえたら」と話していた。
副読本作成がきっかけ
市には、若者の当事者である大学生や児童らに一緒に作ってもらうという狙いがあった。下井ゼミの3年生(昨年)が条例の小学生向けの副読本制作に携わったことなどから同ゼミの学生らにポスター作りを依頼した。
ポスターは子ども用と大人用の2種類あり、市内小中学校・高校・大学、児童館、公共施設などに掲示される。
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|