多摩 トップニュース教育
公開日:2024.01.04
第一小6年生
震災復興CDに歌収録
3.11に発売
東日本大震災の被災地・福島県との交流を続ける多摩第一小学校。同校6年生の児童がこのほど、福島県浪江町の生徒らが制作した曲『未来の光へ』を復興支援のCDに収録するため、歌を合唱し録音した。CDは3月11日(月)に発売される。
桜ヶ丘商連がきっかけ
福島県の小中学生と交流を続けている多摩市の小中学生を結びつけたきっかけは、桜ヶ丘商店会連合会(三橋誠会長)の催し。2015年に「福島しあわせ運べるように合唱団」の団員を市内に招き、東落合小学校合唱部の児童と「神戸・福島・多摩をつなぐコンサート♪」を関戸公民館等で開いたのが始まり。
その後、19年には多摩第一小学校と多摩中学校の児童生徒が福島県を訪問し、浪江小・中学校、津島小学校の児童生徒らと交流を図った。また、昨年3月には「福島と多摩をつなぐふれあいコンサート♪」を開催、同合唱団を8年ぶりに招待し、多摩第一・多摩中の児童生徒が交流するなど絆を深めていった。
売上は子どもたちへ
今回収録したCDは、NPO法人日本アクティブ・フード協会が行ってる復興継続支援プロジェクトで、震災復興やつながりを歌った曲を収録し、CDの売上全額を被災地域の子どもたちの支援に使用する目的で販売している。
16年から続けられているプロジェクトで、CD名は「絆〜忘れない」。トップアーティストや被災地域の子どもたちによる合唱、合奏曲などが収録されている。昨年まで8枚が制作され、毎年地震が発生した3月11日に販売している。
9月から練習
今回、これまでの交流が同NPOの耳に届いたことで、第一小に依頼が来たという。合唱に参加したのは6年生の児童。福島県出身の音楽教師、柳愛さんの指導のもと、音楽の授業の一環として9月から練習を始め、先月収録の本番を迎えた。
音楽室に集まった児童らは緊張した表情だったが柳さんの熱心な指導により、徐々に発声が大きくなっていった。この日合唱した曲は、浪江中学校3年1組の生徒が作詞、当時の音楽教師が作曲したという『未来の光へ』。被災したつらさを乗り越え、明るい未来を願い夢見る歌になっている。
校長や担任、同商連関係者が見守る中、一回で収録が終わると児童らは安堵した表情を見せた。同商連の復興支援担当理事として、これまでの交流を支えてきた平清太郎さんは「今日歌った児童は震災を知らない子どもたちですよ。でも一所懸命、歌っていて感動した。柳先生も熱心に指導して、見事に全員をまとめていた。長年の交流があったからできたもの」と話していた。
この合唱が収録されるCD「絆〜忘れない2024」は3月11日に発売される。
4度目の交流
東日本大震災から13年。同商連が主催する4度目の交流企画「セッショントーク&ふれあいコンサート♪」が3月20日(水・祝)、関戸公民館ヴィータホールで開催される。
第一部では、多摩市と福島をつなぐ交流の集いに参加した子どもたちによるトークセッションが行われる。第一小学校6年生有志、多摩中・落合中卒業生有志、浪江小・中卒業生有志、「福島しあわせ運べるように合唱団」のメンバーらが参加する。
第二部のコンサートでは、CDに収録された合唱曲『未来の光へ』や手話歌などが披露される。
午後1時開演(30分前開場)。先着200人。問合せは同商連事務局【電話】042・373・5869へ。
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