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多摩 人物風土記

公開日:2025.02.20

多摩稲城防犯協会の会長を務める
奈良部 義彦さん
稲城市在住 70歳

犯罪ゼロのまち めざして

 ○…多摩市と稲城市の安全安心を見守るボランティア団体の会長として10年近く会の活動をけん引する。地域のパトロールはもちろん、功労者や作文の表彰、防犯イベントなど活動は多岐にわたる。今月には両市の中学生から募集した作文の表彰式を実施した。「素晴らしい作品ばかりでしたね。参加人数も増えている」と目を細める。

 ○…消防設備全体の設計や工事、メンテナンスを請け負う有限会社稲城防災設備の代表を務める。鉄鋼メーカーを早期退職した父と立ち上げた会社を軌道に乗せようと、若いころは仕事に明け暮れた日々だった。しかし、40歳を過ぎたころに大病を患った。病気が治った後、「救ってもらった命。少し地域のことに貢献してみたい」と地域活動に携わる。そこから、自治会長を務め、交通・消防関係などの活動に従事。現在は稲城市商工会の会長も務める。

 ○…仕事を始めたばかりの頃、青年会議所(JC)のメンバーに。当時から多摩市や日野市のJCとは親交があり、その時の仲間が地元経済界の中で成長し今も交流を続ける。忙しい中でも、息抜きは子どもが夢中になっているラグビーの応援だ。神奈川県にある小学校に通い、プロのラグビーチームのセレクションを受け成長したいという息子の背中を見守る。

 ○…新たに(公財)東京都防犯協会連合会の理事を務めることになり、多忙な日々は続く。それでも多摩稲城地域の治安を良くしたいという気持ちは衰えない。子どもたちの絆を深めることで犯罪に走らない「ボンド理論」を提唱し、子どもたちの教育に努める。「最近ではパトロールイベントに小さい子どもが参加してくれることもあり良い光景だね。家族を守るためにも犯罪ゼロのまちをめざしたい」

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