多摩 人物風土記
公開日:2025.11.06
来年行われる冬季五輪モーグル競技でメダル獲得が期待される
冨高 日向子さん
多摩大学職員 25歳
気負わず目指す表彰台
○…初の五輪出場となった3年前の北京は19位。それでも「まずは楽しもうと思っていたし、良い滑りができた」とあっけらかんと振り返れるのは、初めから来年のミラノ・コルティナ五輪に照準を置いていたから。北京はあくまで通過点。この3年間で、ワールドカップや世界選手権では表彰台に上がった。集大成の舞台が近づいている。
○…両親に連れられスキーを始めたのは3歳。当初はレジャーだったが、小学生になると「圧雪された平らな斜面はつまらない」とコブ斜面に関心が向くようになった。4年生でクラブに入り競技者の道へ。冬になると毎週末、長野県白馬村に通い実力を磨いた。高校2年でワールドカップを回るようになってから、シーズン中は世界各地を転戦する日々だ。
○…肩書は母校である多摩大学学生課の職員。スキーをメインに活動しているが、オフシーズンは出身の町田にいることも多いという。「リフレッシュはK―POPのライブに行くこと。あとは地元の友だちに会う。そういう時はスキーの話はしませんね」。山から降りれば、五輪選手も自然体に戻る。地元での思い出の場所は「近所のサイゼリヤ」。「中学時代に友だちとよく行きました」と振り返る。
○…モーグルを30代まで続ける選手は稀。その先の将来像について「モーグルを広める活動はしたい」と漠然と思い描く。「1競技の中にコブとエアーの2要素があることが魅力」と感じているという。ただ、「来年が最後の五輪かは決めていない」と今は目の前の大会に集中。競技者の間は結果を出すことで、その面白さを伝える。「気負ってもいいことはない。いい滑りをすることがメダルにつながる」と静かに戦いに臨む。
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