警視庁多摩中央警察署の署長を務める 㓛刀 正樹(くぬぎ まさき)さん 多摩市在住 55歳
住民の安全安心のために
○...多摩市と稲城市を管轄する同署の署長として、約340人の署員とともに治安維持に努める。「警察の業務は多岐にわたるが全ての業務は管内住民の安全安心のためにあるということを忘れてはならない」と常に署員に伝えている。社会的に関心が高い闇バイトに関連する強盗事件や特殊詐欺の撲滅をめざす。「市民の方が被害に遭わないよう、詐欺手口の広報や防犯対策、犯人の検挙対策を推進する」と力を込める。
○...「両親に警察官になると話したときは、母から真剣に反対されました」と振り返るが、白バイ乗務員になり悲惨な交通事故を一件でも多く減少させたいという志を持ってその道へ。各階級で白バイ乗務員として交通機動隊で交通指導取締りに従事したほか、警視庁本部の交通関係所属などで勤務してきた。
○...東京の下町で生まれ育ち、外で遊ぶ活発な少年だった。学生時代は陸上短距離、ハンドボールなどスポーツに打ち込んだ。息抜きは映画観賞。「サブスクで自宅でも映画は見られるけど、やはり迫力のある映画館で見たいですよね」。着任からおよそ半年が経過。「多摩地域の市街地と自然が融合したまち並みがきれいだなといつも思います」
○...次々と生まれてくる新しい犯罪に迅速かつ適切に対応していかなければならないなど警察に求められるものは多いと感じている。「今後、より一層、管内住民や民間事業者の協力を頂き、官民一体となった取り組みが必要」と話し、両市、外郭団体、住民などと協力していく構えだ。座右の銘は「至誠通天」。何事にも真心(至誠)を持って真剣に取り組めば(思えば)その思いは天に通じるという意味。「この言葉の通り真剣に仕事と向き合いたい」