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海老名・座間・綾瀬 トップニュース

公開日:2013.07.12

見知らぬ同士が体操の輪
早朝の北部公園で20年

  • 多い日は80人ほどが集まる

 「腕を前から上に―」。夏休みの早朝が思い出されるラジオ体操が20年ほど前から上今泉の北部公園で365日ほぼ毎日行われている。午前6時30分、北部公園には時間とともにどこからともなく多くの人が集まる。



 始まりは今から20年ほど前。散歩途中のある夫婦が同公園でラジオ体操を始めたのを機に同時刻に公園を散歩していた数人が仲間に加わった。「ご夫婦が持っていた携帯ラジオをベンチにおいて始まった。最初は4、5人だった」。20年前から公園に通う柏ケ谷に暮らす大内和代さん(75)は当時を振り返る。



 ウォーキングや犬の散歩途中の人など次第に参加者が増えていき、多い日では80人、真冬の寒い日でも50人ほどが同時刻に公園を訪れるという。公園周辺の住民だけでなく、座間市内から足を運んでいる人もおり、体操の時間が終わると蜘蛛の子を散らすように公園には静けさが残る。



 現在は座間市内に暮らす坂口司郎さんらが後を引き継ぎ、毎日ラジオを持参。時間になると「ラジオ体操」を放送するNHKラジオの周波数に合わせる。「常連さんは名前くらいは分かるがそれ以上は知らない。会の名前も無いし、そういう自由な関係がここまで続いている理由では」と坂口さん。



 これまでには「音が大きい」と周辺住民からの苦情があったり、ラジオが紛失したりしたこともあったが、北部公園の朝の光景が変わることはなかった。大内さんは「自由に参加するのが一番。皆が健康になれば医療費の抑制にもなる」と話す。



 体操への参加は放送時間に同公園に足を運べば誰でも自由に参加できる。

 

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